創造的深化

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親鸞思想

2015-09-16 14:09:14 | 宗教
親鸞思想
 マルクス主義が無効だといわれているひとつには、エリート出家主義がある。オウム真理教も出家主義であり、本来は浄土真宗はオウム教義と戦わなければならないはずであった。しかし、ただ世論に迎合するような立場を取った。親鸞が仏教を解体したといわれている。それは信仰することもしないことも、同じ地平であり、信じることも信じないことも同等であると考えたことだ。身分の高い者も身分の低い者も同等であり、富める者も貧しい者も同等の価値観に基づいて、確立する思想が親鸞思想であった。悪人も善人も同等であり、すなわち悪行も善行も同等である。しかし、こうした思想を、作り上げることができるか。親鸞により仏教は内部から揺さぶられ、日本仏教は解体を強いられたといえる。念仏は10回唱えるのも、1回唱えるのも同じである。当然一念義は無念義も生み出した。無念義は宗教の全否定でもある。彼は、その一歩手前でとどまり、非僧非俗の位置にたたずんだ。


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