創造的深化

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日本語の源流

2015-09-05 12:33:15 | 言語

 日本語とは、どこから来たのか。これは難題だ。というのも日本人がどこから来たのかというテーマとも対応しているからだ。ただし、最近かなり分かってきている。ウイルス考古学の研究が進み、母子感染するT細胞白血病のルーツを古代にまでさかのぼることで、つき止めようとする研究。日本人の歯形を古代にまでさかのぼることで、つき止めようとするチーム。右脳と左脳の働きからルーツをたどる研究。言語の成り立ちから起源を探ろうとする研究など、多様な方面からの研究が進められている。それによると、少なくとも日本語はインド・アジア語系とヤポネシア語系との混合(混血)で成り立ってきていたことが分かってきた。
 日本人がどこから来たのかについていえば、縄文時代以前の大陸が陸続きであった日本へ、西アジア方面から北方ルートと大陸中央あるいは南方系ルートから移住してきた原人が、先人として定着してきていたと考えられている。その後、地球の温暖化で氷河が溶け出し、水位の上昇で大陸との間を海で隔てられ、海洋航海が可能となってきた時代に入り、弥生時代に大陸とは分断されていた日本列島に、新たに高度な先進文明を持った弥生人達が移住してきたと考えられている。こうした様々な地域からの人種混合が源流となり、漢字が日本に移入される以前の日本語である和語が形成されてきた。
 特にアジア内陸では海辺か山岳の辺境地域、南島ではオーストラリア大陸上とアジア内陸の間のミクロネシア・ポリネシア、オーストロネシア大陸上とアジア内陸の間のミクロネシア、ポリネシア、オーストロネシア諸島にしか求められない。つまり単一ではなく混融していることだけは確かだといえる。これは言語地理的には孤立した「点」のような、系譜を明確には持たず、独自の言語として島の連鎖の中で誕生した言語と考えられる。  

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