鉄道車両アラカルト

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JR東日本 在来線にデジタル列車無線

2007年08月19日 | 国内旅行

在来線にデジタル列車無線
JR東日本、山手線に先行導入

09年度までに首都圏1566㌔に拡大

 JR東日本は、首都圏在来線で現在使用しているアナログ式の列車無線に替えて「在来線デジタル列車無線システム」を導入する。8月26日(予定)から山手線で先行導入し、2009年度(平成21年度)までに首都圏主要線区合計1566㌔に拡大する。

各種情報システムも

 首都圏在来線の現行列車無線は国鉄時代の1985年(昭和60年)から順次整備されたが、「一斉放送」「通話」の2回線のみのため、輸送指令と各列車間で行う輸送障害時の状況確認、ダイヤ変更計画の伝達に時間がかかっている。

 現行無線の導入開始から20年以上を経て取り換え時期を迎えていることに加え、近年では列車運行上の情報収集、利用者に対する案内情報のニーズが増大していることから、①一斉放送②通話専用③通話・データ共用④データ専用の4回線が使え、通話、データ通信を複数同時に行うことが可能な新システムを導入することにした。

 同社ではデジタル無線の特徴を活用して、▽通告伝達▽運行情報▽車掌用ATOS(東京圏輸送管理システム)情報▽車両故障情報伝送、の各システムを導入する。

 通告伝達システムは、輸送指命からの指示(通告)を文字伝送で乗務員室のモニター画面に表示。また、列車ダイヤの計画変更、災害時の速度規制などがコンピューターから直接、乗務員に伝わり、迅速、確実な情報伝達でダイヤの早期回復を目指す。

 運行情報システムは、中央・総武緩行線、横須賀・総武快速線、宇都宮線などの車内表示器(L
ED)で、現在山手線、中央快速線などの車内モニターで行っている列車運行情報を提供する。

 車掌用ATOS情報システムは、乗務員室モニターにATOS導入線区内の列車在線、遅延時分などの情報を表示、車掌による乗り換え案内、異常時の情報提供の充実を図る。

 車両故障情報伝送システムは、乗務員室モニターに表示されている車両故障情報を、指令、車両基地端末に伝送。復旧支援をより一層迅速、的確にする。

 運行情報、車両故障情報各システムについては既に商用通信回線で実施しているものを、デジタル列車無線システム使用に切り替える。

 デジタル列車無線システムの整備は「1号線区」から「7号線区」までの7段階で実施する。車両、地上側を合わせた全体の投資額は約366億円。

 同社では2002年11月に東北・上越新幹線でデジタル列車無線システムを導入している。 

この無線の導入によって、事故や遅延などの素早い連絡が可能になって、利用者にも正確な情報を早く伝える事が出来、ダイヤの回復も早くなるという至れり尽くせりのシステムだけど、万が一故障したら大変ですよね。バックアップ等考えてるとは思いますが、システムの危機管理もしっかりしてもらいたいですね。

 


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