鉄道車両アラカルト

今まで全国鉄道の旅をして、いろんな車輌を見ました。そんな車輌たちをまとめてみました。

JR東海・西日本 N700系量産車が完成

2007年04月24日 | 国内旅行

JR東海・西日本

N700系量産車1号編成が完成

快適性追求の究極の車両!


 今年7月1日のダイヤ改正から営業運転を開始する東海道・山陽新幹線のN700系で、16両編成の量産車〝第1号″が完成、JR東海とJR西日本は10日、JR東海浜松工場で報道陣に公開した。日本の新幹線として初めて採用された車体傾斜システムをデモンストレーションしたほか、快適性を追求した車内空間をはじめ、「最新の技術を導入し、トータルバランスに優れた現時点では究極の車両」(JR東海)を披露した。


振動抑えて静かモバイル環境も


 公開されたのは最初の量産車「Z1編成」。2005年(平成17年)4月から実施してきた量産先行試作車「Z0編成」による性能試験の結果を踏まえ、JR東海が発注した。


 車体傾斜システムは曲線区間を走行する際に車体を片側に1度傾けるもので、現行では時速250㌔にとどまっている東海道区間にある半径2500㍍の曲線(60カ所)を最高速度の時速270㌔で走行可能になる。同区間の3分の2以上を最高速度で走れることになり、東京-新大阪間は5分短縮され、最速2時間25分で結ばれる。


 快適性を求めた車内は、新たに開発した高性能のセミアクティブ制振制御装置を全車両に設置することなどで振動を極力抑え、全周ほろの採用などで客室内の静粛性を向上している。デッキは700系の客室と同じレベルまで静かになるという。


 また、グリーン車の全座席(200個)に加え、普通車の最前後列の座席と窓側席にコンセントを取り付けた。1編成の定員(1323人)の約6割に当たる個数が用意されることになり、テーブルはすべてA4のノートパソコンのサイズに拡大してモバイル環境を整えた。車内LANも構築されており、地上設備が完成する2009年春には高速走行中でもインターネットに接続できるようになる。


 さらに、車内テロップは表示可能なカラーを増やして文字を1・5倍にし、車体側面の号車表記などは東海道新幹線品川駅の表示を参考に大型化するなど視認性を高めた。普通車の座席は複合ばね構造のシートに代えてB席以外は1㌢広げ、グリーン車もリクライニングの操作に連動して座面が傾く新型シートとし、輝度を高めた読書灯や足元を暖める機能を個別に備えている。


 このほか、全席禁煙にする一方、3、7、10、15号車にJR東海小牧研究施設で開発した光触媒脱臭装置付きの喫煙ルームを配備。多機能トイレには新幹線車両では初めてオストメイトを備えた。荷棚は奥行きを4㌢広げ、中型のキャリーバッグを載せられるようにしている。


 こうした快適性と同時に、N700系では省エネを追求。電力消費量を700系に比べて1割低減することを目標としていたが、先行試作車の走行試験では19%減らせることを確認している。関発を担当した田中守JR東海新幹線鉄道事業本部車両部担当部長は「最速で最良、そして省エネのハイテク車両。さまざまな快適性を味わっていただきたい。また過去になく大量に車両を製作するので、営業運転に向けて万全の準備を整えたい。身の引き締まる思い」と話した。


 2007年度はJR東海が15編成、JR西日本が8編成、2008年度はそれぞれ16編成、1編成、2009年度は11編成、3編成と、この3カ年に計42編成、12編成を投入する。最終年度には東海道・山陽区間を直通するすべての「のぞみ」をN700系に切り替える予定。


 ダイヤ改正以降、本年度は約1カ月ごとに増やしていき、年度末には30本以上の「のぞみ」がN700系で運転される計画になっている。7月1日からは、まず東京-博多間の2・5往復、東京-新大阪間の1往復と新設する品川6時発博多行きの計8本の「のぞみ」がN700系となる。

究極の車両というのがすごいね。それだけ自信あるってことなのかな。最新の技術と、そして最高のサービスが得られると言う点では究極なのかなあ。いずれ一度は乗ってみたい車両だなあと思ってます。

 


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