鉄道車両アラカルト

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大手民鉄の混雑率が一部を除き、緩和

2007年09月15日 | 私鉄(関東・東北・北海道)

大手民鉄混雑率の二極化進む
最混雑区間の平均混雑率一部除き「新開発に読める」

 日本民営鉄道協会が集計した大手民鉄16社の主要36線区の朝のラッシュ時の混雑率は、最も混雑する区間の平均で2006年度(平成18年度)は156%となり、首都圏の一部の線区を除いて混雑は「車内で楽に新聞が読める」状態が定着した。一方で依然混雑率が1980年代末に「当面の改善目標」に設定されていた180%未満を超えている線区も4路線あり、二極化が定着しているが、現在取り組んでいる輸送力増強策などが完成すれば、少なくとも郊外路線ではすべて快適通勤が実現する見込みだ。

 この混雑率は、各社の主要36線区の中でも最も混雑する区間の朝のピーク1時間の平均混雑率を集計した。2006年度の各社平均は156%で、前年度より1ポイント上昇した。2007年度の計画では再び155%に低下する見込み。

 このうち首都圏では、1980年代から90年代にかけて180%を超す区間も少なくなく、このため政府は首都圏では当面180%未満、その他の地域では150%という目標値を掲げて混雑緩和策を促していた。

 その首都圏では、混雑率が比較的高かった東武伊勢崎線と東上線、西武池袋線、京王線と井の頭線、小田急線、東急東横線と田園都市線で大規模な輸送力増強工事が実施され、それが終了した東武、西武、東急東横線では150%から170%程度まで低下した。この間に各社では、定期客を中心に輸送人員が減少傾向に転じたこともあって、東武伊勢崎線、東上線、井の頭線は150%を切るところまで混雑率が低下した。

 これに対して依然180%を超えているのは小田急線(190%)、東急田園都市線(196%)、東京メトロ東西線(199%)、東京メトロ千代田線(180%)の4線区。小田急線は複々線化、田園都市線は大井町線の延伸と、急行運転に向けた工事が続いており、完成すれば混雑率はかなり低下するものとみられる。

 また東京メトロの路線は、私鉄と異なって都心部に直結しているため、都心寄りの区間で混雑率が高くなっており、ほかにバイパス路線がない東西線は、沿線開発が急速に進んでいることもあって特に混雑率が高い。東西線や田園都市線ではラッシュ時の速達列車を見直して、混雑の平準化と遅延防止に取り組むなど当面の対策を進めている。

 一方、首都圏の一部や関西圏などでは混雑率が既に150%を下回っている線区が多く、最近では輸送需要の減少に合わせて、輸送力を見直す動きも進んでいるほど。これにオフピーク通勤の広がりや団塊世代のリタイアなどが重なって、2010年代にはほとんどの線区で通勤ラッシュの風景は様変わりするのでは、とみられている。

都心の私鉄の混雑状況はほぼ慢性化していて、当たり前って感じだけど、国などのてこ入れもあって、徐々に緩和してきた事は嬉しい事ね。今も各私鉄で、混雑緩和に向けた工事を続行中だから、この先、もっと快適な通勤になれそうね。けど、団塊世代が一斉退職を迎えたら、本当にどうなるんだろう?