鉄道車両アラカルト

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南阿蘇鉄道 DMV実証実験を来年1月から開始

2007年09月12日 | 私鉄(関西・中国・四国・九州)

国がDMVの実証実験

来年1月に南阿蘇鉄道で

 国土交通省は、線路と道路の双方を走れるJR北海道のデュアル・モード・ビークル(DMV)の実証運転を、国の事業として来年1月に熊本県の第3セクター・南阿蘇鉄道で実施することを決めた。

 国交省は公共交通の再生策を鉄道と道路や、河川と道路など複数の輸送モードを乗り換えなしで結ぶデュアル・モード(DM)に求め、国の事業として実証運転する制度を創設した。7月に全国の自治体などに向けて公募した結果、熊本県と大津、高森、山都の3町、南阿蘇、西原の2村が南阿蘇鉄道とともに申請したDMVの実証実験を採択した。

 計画によると、運転期間は来年1月の3日間程度で、ダイヤは1日3便。利用を期待するのは観光需要で、南阿蘇鉄道のレールを高森駅から中松駅まで走行した後、踏切から道路に降りて、観光名所の白川水源や温泉、観光牧場などを巡る。地元は5~6コースの運行ルートを計画し、道路部分の走行距離は2~3㌔程度になる予定。

 国交省への申請に先立ち、熊本県と沿線自治体、九州運輸局、南阿蘇鉄道、観光協会、熊本県公安委員会などは「熊本県DMV導入実証実験協議会」を設置して導入計画を策定。地元は、九州新幹線の博多-新八代間開業に合わせた新幹線の新しいアクセス手段としてDMVに期待。高速鉄道の新幹線とローカルのDMVという組み合わせで、鉄道をキーワードにした話題づくりを狙っている。

 南阿蘇鉄道は、国鉄の特定地方交通線の高森線を引き継いで1986年(昭和61年)4月に開業。営業線区は高森線立野-高森間の17・7㌔で、従来からトロッコ列車運転などで観光客誘致に力を入れてきた。

JR北海道で脚光を浴びたDMVが今度は九州で走る!日本列島の北と南で走るのは偶然なんでしょうけど、なんかこれから各地に広がりそうな予感がしますね。これで路線廃止などの最悪な事態を回避できるようなら、とっても素敵なことですよね。