鉄道車両アラカルト

今まで全国鉄道の旅をして、いろんな車輌を見ました。そんな車輌たちをまとめてみました。

小田急 下北沢駅付近複々線工事

2007年05月13日 | 私鉄(関東・東北・北海道)

下北沢駅付近
複々線化事業の総仕上げ

小 田 急
増発、所要時間短縮実現へ

 小田急線の下北沢駅付近連続立体交差事業は、代々木上原駅から梅ケ丘駅にかけての2・2㌔を地下化するとともに、複々線化するもので、2004年度に着手、2013年度の完成を目指している。既に完成している代々木上原-東北沢間、梅ケ丘-和泉多摩川間の高架複々線化に続く事業で、並行して工事中の和泉多摩川-向ケ丘遊園間の複々線化(登戸-向ヶ丘遊園間は暫定的に3線化)とともに、完成するとこれまでに順次実施してきた列車の増発と所要時間の短縮がさらに可能になる。朝ラッシュ時の最混雑率は現在の188%から160%台に、所要時間は急行で4分、各駅停車で2分短縮される。

 総事業費は1258億円で、小田急の負担分は643億円。線増事業と一体的に行うため、小田急側の負担比率がほかの連立事業より高くなっている。

 代々木上原-東北沢間は、地下鉄千代田線との直通化が始まった1978年に複々線化されたが、今回その途中から地下化されることになり、東北沢、下北沢、世田谷代田の3駅が地下化され、踏切9カ所が廃止される。駅舎はいずれも地上部に建設する。

 下北沢駅は京王井の頭線が高架でクロスしていることから、高架駅の代々木上原と梅ケ丘の双方から下北沢にかけては1000分の35という急勾配で下がる構造になる。

 地下に新設する複々線は複線の上下2層構造で、下北沢駅では下の1面2線が急行系、上の1面2線が各駅停車用となる。コンコースは地上に設置する。

 現在、代々木上原-東北沢間の上り線一線を休止して地下化に向けた整備工事を実施するとともに、ほぼ全区間で土留め線路の仮受け工事に掛かっている。

 下北沢-世田谷代田の下層のトンネルは駅間ではシールドトンネルとなるため、その両端に基地となる縦坑を地盤改良しながら造っており、本年度下期にはシールド機械を発進させる計画。下層のトンネルが完成すると現在線をそこに移して上層の工事を行い、各駅停車のみが止まる東北沢駅と世田谷代田駅は上層のホームが完成するまでは下層の仮ホームを使用する。

 下北沢駅付近は住宅などが密集し、道路事情も悪いことから、掘削で発生する土砂の搬出が大きな課題となったが、搬出基地で流体にしてパイプで世田谷代田駅そばを通る環状7号線などから搬送することになった。また地形的に地下水脈が集まりやすい場所での掘削工事となるため、水脈の遮断を避けて環境保全に配慮する計画。

 工事が順調に進めば、2010年度には現在線の立体交差化が下層を使って出来上がり、踏切が廃止される。その後3年間で上層部分が完成することになる。井の頭線との乗り換え施設については両社間で協議している。

混雑緩和の特効薬は複々線化なんだけど、これはお金も掛かるし工期も長いからなかなかできることではないんだよね。でもこの場合、立体交差工事と絡んで行なわれたから、一石二鳥ってことかしら。この付近は道路事情も悪いようだから、鉄道は生活の足。いくらかでも混雑緩和が出来るのなら、早期の完成が待たれますね。


西武鉄道 新型通勤車「30000系」2008年から投入

2007年05月13日 | 国内旅行

新型通勤車両「30000系」
2008年から順次投入

 西武鉄道は、2008年(平成20年)春から順次、4ドア新型通勤車両「30000系」を投入し、営業運転を開始する。同社初のLCD(液晶)表示器などの車内設備をはじめ、沿線の都市と豊かな自然をイメージしたカラーリングや丸みのある車体などが特徴。利用者に親しみやすいデザインで、同社のシンボル車両となりそうだ。

LCD表示機設置。車内設備充実

 同社の新型車両導入は7年ぶり。3ドア通勤車両の101系と301系の置き換えで、コンセプトは「Smile Train(スマイル トレイン)~人にやさしく、みんなの笑顔をつくりだす車両~」。投資額は計132億円で、2011年度にかけて8両編成を12本、6両編成3本、2両編成3本の計120両を製造する予定だ。

 車体長は20㍍、幅2・93㍍で、強固なアルミダブルスキン構体で車体の安全性を高める。また、故障発生による輸送障害を低減する車両情報管理装置を採用する。

 外観は、柔らかさと温かさを感じさせる丸みを帯びた車体にスカートや丸形の前照灯と細長の尾灯を備えた親しみやすい〝顔″をデザイン。同社のコーポレートカラーである落ち着いたブルーをグラデーションにして清新な印象に仕上げる。

 車内設備では、同社初となるLCD(液晶)表示器を各ドアに2台ずつ取り付け、停車駅や駅設備、運行情報、動画広告などを表示して情報案内の充実を図る。また、大型ガラスを使った貫通引戸で車内の見通しを良くするほか、従来より低く設ける荷物棚やつり手、ホームとの段差を少なくするための低めの床面など、ユニバーサルデザインにも配慮している。

最近の新型車ラッシュに西武も偶然乗り合わせた感じ。デザインは私鉄らしい斬新なデザイン。ここには書いてないけど、恐らくバリアフリーとかにも対応した車両である事は間違いなさそう。今後順次入換となるから、101系や301系は撮っておいた方がよさそうな感じ。