水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

この道はいつか来た道、雪組が歩んで来た道「義経妖狐夢幻桜」(2)

2018-04-04 | 雪組
ネタバレ全開です。
谷B氏は意図的に、これまでの雪組公演ネタをぶっ込んできたんでしょうか。
それともただの偶然?
村に迷い込み、出られなくなるところは「ポーの村」っぽいですが
















ナンチャッテ日本物。
何しろポスターのビジュアルが素晴らしかったので、楽しみにしてました

観劇するまでは、なるべく感想を読まないようにしていたのですが、
雪担の方で「NEMOよりマシ」と、バッサリ切られた方がいるのを知って不安に

N、NEMO?谷B氏、何をやらかしたんだ
お稽古場情報で、あーさ(朝美絢)を見てると妄想が止まらなくなる、なんて言ってたしなぁ
オタクの暴走に、誰も付いて行けてないとかヤ、ヤバイぞこれは


実際に観劇してみての感想は、楽しかった~めっちゃ眼福だった~
面白かったですよ、私はツッコミどころも多々ありますが、楽しめました
ちょっと疲れてたので、一幕でダレて眠くなったところもありましたけど


でもこれは、好き嫌いはあるでしょうね普通の日本物じゃなくて、完全ファンタジー。
ビジュアルはゲームっぽいし、台詞は普通に現代語で、ファミリー、ダイエットなんてカタカナ語がバンバン出てきます。


そして、ヨリトモチーム。まさかの、やっちゃん設定アル・カポネですよ、ファミリーの絆
ひまりちゃん(野乃花ひまり)マサコは、極妻にしか見えない

“NEMO”が出てきたのにも納得。
ヨシツネ主従が迷い込んだ村が、マトカっぽいんです
この世の哀しみ苦しみをすべて忘れ、解放される理想郷ですが、実はエセ。

黒幕はエイサイあすくん(久城あす)。
この世の苦しみから人々を救うために、大陸に渡った時に目にしたケシの花を持って帰って、村で実験する。
そう、阿片です「るろ剣」ですやんか~
まさか二度も雪組子が阿片中毒患者になるところを、見ることになるとは

その阿片に耐性があったのが、ひまりちゃんマサコと、みっくん(真那春人)ベンケイで。
どうやら仏教で使われる、お香に麻薬的なものが含まれていたから、という理由のようでした
そこからヨリトモチーム、ヨシツネ主従は村の秘密を暴いていき、その中で兄弟の一騎打ちへと展開します。

最後、ヨリトモに斬られるヨシツネを庇って、りさちゃん(星南のぞみ)ツネは死んでしまいます。

ツネは命を救ってくれたシズカ(希良々うみ)が大好きだったのに、病死してしまったので、
なんとかヨシツネに生きてほしいと、この世の果てを目指していた、ヨシツネを村に導きます。
(阿片によって)すべてを忘れ、村で生き続けてほしいと。
ただ、阿片に強い中毒性があり、人格が崩壊してしまうことまでは知らなかったようで。
それは村を作ったエイサイあすくん(久城あす)も同じだったようです。

村を脱出したヨシツネは、「この世界の果ての、その先」大陸に渡ると宣言

これはつまり、義経=チンギス・ハーン伝説ってことですよね
まさかこういう終わり方になるとは思わなかったわ

だから大陸からケシを持ち帰ったエイサイが出てくるんですね。
藤原氏の平泉も大陸と交易してましたし。

義経といえば静御前との悲恋、平泉での壮絶な最期なので、悲劇だと思ってました
シズカも亡くなり、ツネも死んでしまうので、可哀想なところもありますが、
最後は新たな決意と旅立ちで終わるので、暗くならずに良かったと思います

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