水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

月組別箱振り分け決定

2024-04-30 | 月組

月組の別箱の出演者が決定しましたが、う~んなんか頭痛いような

 

まずはトップコンビのプレお披露目「琥珀色の雨にぬれて/Grande TAKARAZUKA 110!」の出演者はこちら

 

専科から、りんきら(凛城きら)とマイティ(水美舞斗)が出演。

るね(夢奈瑠音)、うーちゃん(英かおと)、ぱる(礼華はる)、きどくん(七城雅)、しゅりんぷ(天つ風朱李)、わか(一輝翔)がこちら。

娘役では、りりちゃん(白河りり)、おはねちゃん(きよら羽龍)の他、桃ちゃん(桃歌雪)、こありちゃん(菜々野あり)、

いちごちゃん(咲彩いちご)、のりんちゃん(一乃凛)がこちら。歌ウマな人が集まってますね

 

りんきらは珍しくハリー(正塚晴彦)の方じゃないんだは、まあいいとして大劇場公演休演中なのが心配

元気に戻って来られますように。

そしてマイティが出演ということは、2番手ってことですね。役としてはルイ。

るね(夢奈瑠音)、ぱる(礼華はる)に2番手はまだ早いってことですかね。

でも琥珀は役が少ないんですよねそれで専科からというのは組ファンからするとちょっとモヤモヤするかも

ショーが付いてるのでそちらで活躍の場を貰えるでしょうけど。

 

ぱるくんはフランソワーズの兄かな、クロードの友人だったよね。

それでフランソワーズを誰がやるんですかね?りりちゃん?おはねちゃん?

 

まあ前回雪組の時は極端に路線の人が少なくて、ちょっとどうなの?ってなりましたけど

その他配役の発表を待ちたいと思います。

 

 

そして、おだちん(風間柚乃)の東上公演「BLUFF」の出演者はこちら

 

専科から、さおたさん(高翔みず希)が引き続きご出演。

あみちゃん(彩海せら)、るおりあ(瑠皇りあ)、オディセ(雅耀)がこちら。

娘役では、ちるちる(彩みちる)、みかこ(羽音みか)、まのんちゃん(花妃舞音)がこちら。

 

2番は、あみちゃんでしょうけど、ヒロインは?

今更、ちるちるに振るかな餞別ならあり得ますが

 

昔スカステの紹介番組を見て面白そうだな、と思ったんですが内容は覚えてなくて

ヒロインがどういう人だったか全然記憶にないです

大人っぽい役なら、ちるちるもアリかもしれません。

 

チケット取れる気がしないわチケットの神様何卒よろしくお願いします

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雪組「39 Steps」

2024-04-26 | 雪組

ご贔屓様の退団公演中ではありますがご縁があって、かちゃ(凪七瑠海)のバウに行って来ました。

めっちゃ楽しかったですお勧めです

 

お話は割とシンプルですが、とても上手く戯画化されているので誰でも楽しめると思います

最後に「あ、やられた」と思いましたちょっと考えたらわかったはずなんですけどね

 

役はそんなに多くなくて、かちゃ、ひまり(野々花ひまり)を中心に上級生がきちっと締めてました。

ひまりちゃんはオールマイティな娘役になったなぁとしみじみ感心しました、下級生の頃はお歌そんなに上手くなかったんだけど

そして、かちゃ、ひまり、にわちゃん(奏乃はると)がコメディエンヌっぷりを遺憾なく発揮してました

 

ヒッチコックの映画とはかなり違ってるらしいですが、そもそも映画が原作小説をかなり脚色してるらしいですね。

今回の公演が原作よりかどうかはわかりませんけど。

 

 

2幕のショーはお芝居にでてくるミュージックホールのステージ、という体裁でしたが、すごくお洒落な構成で素敵でした。

田渕くんは大劇場のショーをやってみたらいいのにな、と思います。

 

昔の雪組ファンには懐かしの「ゴールドフィンガー」から始まって、

まだ研2研3になりたてで、ふくふくした下級生男役さんたちだけで精一杯キザってるのが可愛くて

そのまま客席降りで盛り上げてくれてありがとう!楽しかったよ~

 

お芝居仕立ての場面が続けて二つ、えりか様を男二人が取り合うとか、かちゃならではだなと思いました

そしてコパカバーナの場面も楽しかったです。(コパカバーナ大好きなので再演しないかしら

 

役的に、あきちゃん(叶ゆうり)が2番なのかなと思いましたが、パレードもショーの一部という感じが強くて

賑やかな終わり方で良かったです。

 

普通だとお休み組に入りそうな下級生の子たちも多くて、すごく楽しくて勉強になる公演なんじゃないかなと思います。

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舞台「PSYCHO-PASS Virtue and Vice 3」③

2024-04-21 | 鈴木拡樹

続き。

「PSYCHO-PASS Virtue and Vice 」1 は4年くらい前に配信で見ました。

拡樹くんのファンになったばかりの頃で、円盤とか配信とか見ていく中で、

じゃ次はこれを見てみようかな~、なんかカッコ良さげだしアニメ原作だったっけ?くらいの軽い気持ちで

今考えるとコワイわ

 

近未来の刑事ものなんだ~、なんかダークでハードな世界観だな~。

笑えるところもあるけど、どんどんシリアスで不穏な展開になっていくな~

テロリスト集団との総力戦に、九泉の過去と葛藤が絡んでいって、

最後の衝撃の結末

しばらくは立ち直れませんでした二人とも死んだと思ったんですよね

 

舞台「PSYCHO-PASS Virtue and Vice 」シリーズ1~3のネタバレしてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このシリーズはどの作品も後を引くなと思います。

観終わってからずっと頭の中から離れなくて、ぐるぐる考え続けてしまいます。

 

人々の精神が数値化され管理される社会で、職業適性もシビュラシステムによって振り分けられて自由に選べず、

犯罪係数が測定されて一定値を超えると潜在犯として逮捕される社会。

その中で人間らしさとは、自由とは、正義とは、人を殺すということとは、と見る側に投げかけてくる問いかけ。

見ててキツイけれど一度見たら、止められなくなります。中毒性があるというか

 

 

今回の3係の執行官には元軍人がいて、イリュージオの歌を聴いて彼もまた精神的不調に陥ります。

軍人時代に敵を殺した時のことを思い出したんですよね。

 

軍人が戦場で敵を殺すことは職務だから、殺人罪に問われることはありません。むしろ褒められる。

それでも相手が人間で、人を殺したことに変わりはない。

遠隔攻撃で相手が見えなかったら悩まないかもしれませんが、目の前にいる人間を斃したら動揺し葛藤するのが普通でしょう。

そんなに簡単に割り切れない。というか簡単に納得できる状況や人間の方がむしろ怖い。

だから第2次大戦の日本兵にも、ベトナムやアフガンに行った米兵にもPTSDで苦しむ人たちが沢山いたんでしょう。

 

殺してはいけない人間と、殺していい人間を線引きする。

シビュラシステムが?

でもそれは本当に正しいのか?

 

1で九泉は度々母親の夢を見て苦しみます。「では晴人、潜在犯は人間じゃないの?」と尋ねてくる母親。

実際には職務として処分したのではなく、九泉の中の正義が暴走して母親を殺しているので、

母親を殺したことを後悔していることの現れでしょうし、人間のあいだに線を引いてはいけないと考えてることの証では。

シビュラによって記憶を変えられていたとしても

そして嘉納を処分したことも同様。

シビュラ的に考えれば、母親を殺したのは誤りで、嘉納を処分したのは間違ってないということになるんですが。

 

 

どの時点で全てを思い出したのかはっきりわかりませんが、自分に対して「俺はクズだった」と言い、

最悪の気分だと言いながら、それでも今度こそバグを修正して差し上げますよと言う林崎に対して

「バグじゃない!」絶対嫌だと拒否する九泉。

 

東京のアフトクで拡樹くんは「九泉はシビュラ馬鹿」と言ったそうで、

それはどういう意味なんだろうって大阪公演を観て以来考えていました。

 

「俺はシビュラを許さないし、俺を許さない」そう言って最後に取った行動は、

九泉の中の「正義」がそうさせたのだろうと思います。誰かの強制ではない「自分の意思」で選んだ。

それでもシビュラを全否定はしていないみたいで、シビュラシステムを壊す方へは向かっていない。

1でテロリスト集団が「シビュラシステムは不完全だ」「重大な欠陥がある」と言ってましたが、

シビュラシステム自身がその不完全さを理解しているから、最後は人間の手に委ねられる、と九泉も考えてるのかなと思いました。

 

海堂に対して記憶がどうであろうと、「お前はお前だ」と励ますように言ったのが3のすべてなのかなと思います。

自分が何をしたいか、結局は「自分の意思」を持っているかが大事。

社会システムがどうあろうとその中で生きていく。

海堂が九泉にとって希望なんだなということが、やっと理解できた気がします。

 

 

 

このシリーズは一応完結、ということになってますが、その後の海堂が気になります

それに神宮寺が何故特別自治区に潜入することになったのかも。

九泉はいなくても、また新しいシリーズを始めてくれても全然いいんですけどね

 

ところで林崎は九泉に撃たれて死んだんですけど、

娘にホントに死んだと思う?って訊いたら「死んでないと思う」と返ってきました

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舞台「PSYCHO-PASS Virtue and Vice 3」②

2024-04-20 | 鈴木拡樹

続き。

何をどう書こうとしてもネタバレになるので

舞台「PSYCHO-PASS Virtue and Vice」シリーズ1~3のネタバレしてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3は九泉のカウンセリングシーンから始まります。

観る前に「拡樹さんのファンは開演5分前には着席しているように!」という注意喚起を見かけたので

客席登場とかあるのかなと周囲に気を配っていたら、開演時刻3分くらい前に上手側からマグカップを持った九泉がのんびりスルッと登場。

コーヒーを飲んだり、周りをぼんやり眺めたりしながら、舞台真ん中にあるテーブルのところに行って着席、タバコを吸い始めます。

その間一言のセリフも無いんですが、そこまでの動作が自然なのにイチイチ美しくてカッコイイ!って何なのアレ

客席が拡樹くんの一挙一動に集中していくのが感じられて、すごく面白かったです

 

この始まり方は2でもあって、その時は特別自治区の住人に扮したアンサンブルさんたちが、あっちこっちで小芝居してたんですが、

今回は舞台上に一人ですからね。

一緒に観劇した娘が「あれが出来るのがさすが拡樹くんだよね~」と褒めてくれました

演出家さんからは楽屋にいる時みたいにリラックスして、というオーダーだったそうです。

「楽屋でタバコ吸ったりしてないですよ!」と東京のアフトクで話してたそうですが

そう言えば舞台上で吸ってたタバコ本物でしたねタバコの煙の匂いが流れて来てました。

最近じゃ珍しいんじゃないですかね?火を使うし灰も落ちるので、ほぼ電子タバコだと思ってました。

 

 

九泉がぼんやりタバコを吸ってると、下手側から林崎(多和田任益)が登場してカウンセリングが始まります。

1と2を観てるので、多和田さんが出演でカウンセラー役というだけで不穏さに慄きましたけど。

そして観客にそれを隠してませんでしたね

不機嫌な九泉を優しく、や・さ・し・くなだめる林崎が怖すぎました

 

多和田さんはこのシリーズ全作に出演していて、隠れラスボスか?ってくらい大事な役です。

3作とも違う名前で、最初は全くの別人なのかなと思いましたが

 

時系列的に最初の2では特別自治区の監理官光宗。

非人道的な人体実験を指揮する人間で、それを阻止しようとした神宮寺に斬られて死ぬんですが、

その死に様が衝撃的で鳥肌が立ちました。

崩れ落ち方が人間に見えなかった映像だか照明のエフェクトもうまくハマってて。

それを見た嘉納と神宮寺も「義体」「こんな技術が!」と驚いてました。

 

その後舞台上に現れた光宗は新しい任務を命じられて、3係の執行官蘭具雪也になり、1につながっていきます

光宗と同じ顔の蘭具に嘉納は驚いたはずですが、立ち居振る舞いから全然違うオタクな執行官だし、

特別自治区で死んだ(壊れたと言うべきか)のは人間じゃなかったので、似ているだけと思ったのでは。

そして蘭具はテロリストとの戦いの中で、死んだんですけどね。ちゃんと人間として

なので林崎が本当に人間なのか、進化した義体なのか私にはわからないです

 

 

1の事件で、九泉は使い物にならないくらい精神的にボロボロになったでしょうから、休職して「カウンセリング」になったんでしょうけど。

カウンセリングという名の「記憶調整」

思い出せないからカウンセリングを受けてるんじゃなくて、事件や嘉納の記憶を消すための「カウンセリング」では

それでもあまりにも衝撃が大きすぎて、嘉納の姿や言葉がチラチラと頭の中をよぎり、

「謝らなければいけない気がする」という九泉。顔も名前もよく思い出せなくなってるのに

そんな九泉を3係に復帰させるんですから鬼としか

 

学者殺害事件を追う中で聴いたイリュージオの歌によって変調をきたす九泉。

突然理性のブレーキが効かなくなったり、廃棄区画時代のことを思い出すようになったり。

それは他の3係の執行官たちにも影響し、サイコハザードを起こそうとしている組織と対決することになるのですが。

 

 

1と3では九泉の人格がかなり違っています。

1ではエリート意識が強くて疑り深く他人に対して冷たい。

3で復帰した九泉はもう少し人間的で、執行官たちを仲間として認め、信頼し信頼されたいという感じで柔らかい。

実はそれが元々の性格だったのではと思います。

 

シビュラによって消されていた廃棄区画時代の記憶。

仲間に慕われるリーダー格で、穏やかで年少の者たちに優しかった。そのころの夢は正義のヒーローになること。

でもある日、仲間内の子どもが攫われてしまいます。攫われた子どもは臓器を売買されたり、培養の材料にされたりするとか

攫ったのは仲間の中にいた裏切り者で、そしてそれを仲介していたのが自分の母親だったという残酷な事実

 

搾りだした「なんで?」の問いに「生きるためよ」「あなたの夢を応援してるわ」と答える母親

仲間たちを守りたい、何より第一に病弱な母親を守るために正義のヒーローになりたいと思ったはず。

でもその夢のために他人の(仲間の)命を犠牲にするのは、大きな矛盾です。

信じていた者たちに裏切られ、信じていた「自分の中の正義」が崩壊し、九泉は泣きながら母親を刺し殺す。

その慟哭がこちらに突き刺さって来て、観ていてほんとにしんどかった

 

錯乱状態の九泉のところに公安が現れ、人工監視官育成計画の被験体にするために連れて行き、

廃棄区画で育った記憶を消し、母親殺しをシビュラに忠実であるがゆえに職務を果たした、とすり替えます

・・・・・・・・・確かにそういうふうに入れ替えることで、九泉は救われただろうと思いますが

それでも母親を殺したという罪悪感が、九泉を苦しめ続けたんですよね。

そして1の事件で嘉納を処分した状況が、母親を苦悩のうちに殺した状況と酷似しすぎていて

ヒドイ

 

 

記憶を消して別の記憶に入れ替えても、人の性格はそんな簡単に変わらない。

生まれ育った経歴が形作る思考回路や行動パターン、起きる感情は、記憶が消されても無くならないんだろうと思います。

そして思い出したくないような、消し去りたいような黒歴史は多分誰にでも、一つか二つかそれ以上ある

けれどそれも含めて「自分」なんだなと3の九泉を見ていて思いました。

 

林崎に「あなたは間違っていませんよ」と言われても、「心が違うと言うんだ」と答える九泉に、

「心が?面白いことを言いますね」と返す林崎。

彼には永遠に理解できないのでは。でもその葛藤こそが人間らしさだと思います。

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舞台「PSYCHO-PASS Virtue and Vice 3」①

2024-04-20 | 鈴木拡樹

舞台「PSYCHO-PASS Virtue and Vice 3」は九泉晴人の続きの物語。

単独でも十分楽しめますが、1と2に描かれていたことの意味が分かったりしてハッとさせられるところがあったりするので、

順番は逆でもいいので前2作もご覧になることをお勧めします。時系列的には2-1-3の順になります。

まあ私自身、原作アニメを見てないので、本当のところわかってなかったり、ズレてることが色々あるんだろうなと思いますが

舞台「PSYCHO-PASS Virtue and Vice」シリーズ1~3のネタバレしてますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このシリーズは人工監視官育成計画の物語でもあったわけですね。

本来監視官適性の無い人間をどう適合させていくか。

 

3係の監視官九泉晴人、嘉納火炉、神宮寺司、海堂自我はいずれも廃棄区画出身。

2に出て来る神宮寺は明確には語られていませんが、計画の最初の被験体だったのではと思います。

そして全員潜在犯だった可能性があります。

 

神宮寺と嘉納は記憶をいじられてませんが、九泉と海堂は記憶を書き換えられているので、

被験体の様子を見ながら計画がそういう方向へ進んできたのがわかります。

技術の進歩もあって可能になったということかもしれません。

 

なんで廃棄区画なんだろう

最初は廃棄区画に住む人たち(大抵の場合潜在犯落ちしてるか色相が濁ってる)を人間と思っていない、

実験動物程度にしか見てないからではと思いましたが、

3を観て、過酷な環境の中を生き抜いてきたサバイバル・スキルに注目したのかもという気がしました。

一般人にはあまり無いような経験をしてきてるでしょうからね。

その中で頭が良くて正義感が強く、リーダーシップのある人間を被験体として選んだのかなと。

 

 

嘉納は廃棄区画出身の元執行官つまり潜在犯でしたが、劇的に犯罪係数が改善したとして突然監視官に昇進します。

後に、シビュラシステムがデータを改竄していることに気づいたのは、2で特別自治区の調査に入って神宮寺に出会い、

潜在犯をモルモット代わりに実験してデータを集めていることを知ったのが切っ掛けなんでしょう。

そこでシビュラシステムというものに対する疑念や不信感、嫌悪感が生まれたのかと。

 

そして次に3係の監視官になった九泉の過去、監視官就任初日に潜在犯落ちした母親を自らの手で処分したという経歴が、

実は捏造されたものである上に記憶も書き換えられていたこと。更に二人が人工監視官育成計画の被験体になっていることを知ってしまった

勿論同意など無いわけで、とんでもなく非人道的で倫理に外れた実験です。潜在犯といえども人間でしょうに

 

 

初めて1を見たあとで、嘉納は結局何をしたかったんだろう、とずっと考えていました。

行動がブレてて一貫性が無いように見えたんですよね。

 

同じ廃棄区画出身で兄弟のように育ち、また執行官時代の同僚でもあった大城。

彼と同僚であった時代を懐かしみ、「俺は俺でいたかっただけだ」と呟く嘉納は監視官になりたくなかったというより、

改竄されたデータによって存在している自分に、居心地の悪さを感じていた気がします。

やろうとしていることを絶対的に正しいと言い切ることができない、あやふやな自分。

誰かに止めてほしくて大城に向かって「おれを殺せるか?」「殺してくれないか」と言ったのかも。

 

不安と孤独、存在の不確かさから来る自信の無さと焦りをずっと抱えていたのか、

どうせ殺されるなら大城に殺してほしいという気持ちが、目線の動きや表情から窺えて、

わだっくまさん(和田琢磨)はこういう心情を滲ませるのが抜群に上手いなと思います

 

シビュラシステムを壊して、ただの自分に戻りたいという気持ちもあって、3係を裏切ってテロリストに協力し、

必要なら人を殺すことさえ躊躇わなかった。

それなのに「お前たちと一緒にするな!」と言い放ってテロリストを殺したのは、

自分と同じ被験体である九泉を死なせたく無かったから?なんでしょうか。

 

本当は九泉とともにシビュラシステムを壊せたらと思ってたんでしょうね

でも九泉は記憶を書き換えられたせいで、エリート意識が強くて執行官に対して厳しく、

元執行官である嘉納を信用してなかったのでどうしようもない

元の記憶を取り戻したら関係性が変わるという気持ちから、九泉をずっと見守っていたのかもしれない。

 

仲間である執行官たちを次々失い、自分の記憶が書き換えられていたことを知ったショックで、

アイデンティティを喪失した九泉。

嘉納が差し出した手を拒否して、仲間の仇を取る方を選んだのは本来の気質がそうさせたのではと3を観て思いました。

そんな九泉を悲しく思いながら、嘉納はきっと、ドミネーターで撃たなかったと今は思います

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宙組公演再開発表

2024-04-13 | 宙組

宙組公演の再開が発表されましたこちら

 

レビュー「Le Grand Escalier」演出斎藤先生。

ご遺族との和解が成立したので近いうちになんらかの発表があるだろうなと思ってましたが、

ショーだけでの公演とはその手があったか、という感じです

新人公演も無いでしょうし。(絶対無いとは言い切れませんが)

再演物ならなんとかなるかなと思ってたんですが、とりあえず再開を優先したってことでしょうね。

 

また宝塚を見たことも無い、金も出さない外野が五月蠅いでしょうけど

まずは一歩でも始めることが大事です。応援してる人はたくさんいるので頑張って。

大劇場の公演期間は10日ほど、東京も若干短くなっていて、ショーだけなのでチケット代もかなり安めに設定されてます。

 

 

正直ホッとしました。タカラジェンヌにとって8ヶ月は長いです。

タカラジェンヌでいられる期間には限りがありますから。

上級生はもちろん、組配属されたばかりの下級生とかツラかっただろうと思います。

他組のファンですが見ている方もツラかったです

 

出演者が実際どれくらいいるかとか、まだわからないところや不安要素はあります。

それにその頃になると月組大劇場公演が終わってるので、110期生の組配属問題も出て来ますね

周年公演なので、いっそ東京まで連れて行くのもアリかなと思いますけど。

それか初舞台生全員を宙組公演に出してしまうとか

無理ですかね

 

どこかの時点で大規模組み替え、または再編が必要になってくるんじゃないでしょうか(同じようなものだけど)

丁度代替わりする組が3組もあるわけですし

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花組別箱振り分け決定

2024-04-12 | 花組

花組別箱は3分割になりましたね。

 

まず新トップコンビのプレお披露目御園座公演「ドン・ジュアン」の出演者はこちら

専科から、じゅんこさん(英真なおき)と、美穂様(美穂圭子)がご出演。

前回と同じく、じゅんこさんがドン・ジュアンパパ、美穂様イザベルでしょうね。

 

普通に考えて咲ちゃん(彩風咲奈)のドン・カルロあかちゃん(綺城ひか理)、ラファエル希波くん(希波らいと)かな。

で、騎士団長が問題ゆりちゃん(紫門ゆりや)?まいこつ(紅羽真希)?たおしゅん(太凰旬)は無理かな

お芝居が上手いという点では、れいんくん(天城れいん)とか。

 

そして何よりエルヴィラですよね。あわちゃん(美羽愛)はお芝居はいいけど歌に問題あるからどうなりますかね

ただ花Pは結構無理目なとこも行くからな~

咲乃深音ちゃんとか出来そうなんだけど

あと個人的にドン・ジュアンの子ども時代は湖春ひめ花ちゃんでお願いしたい

アルカンシェルの少年役がめちゃくちゃ可愛くて、めちゃくちゃ上手かったので

 

 

ほのかちゃん(聖乃あすか)の青年館/DC公演「Liefie」出演者はこちら

専科から、ヒロさん(一樹千尋)がご出演。だいやくん(侑輝大弥)が2番ですかね?他に鏡星珠くんがこちら。

オリジナルなので全然わかりませんが、このメンバーだとヒロインミラは、七彩はづきちゃんかな。

観れるかどうかはわかりませんが、生駒先生頑張って下さいね

 

 

そして専科から、せおっち(瀬央ゆりあ)を迎えて巴里祭が開かれることに

久しぶり?ですよね普通のDSも勿論いいですが、巴里祭は人数多めで華やかでいいですよね

出演者はこちら

びっく(羽立光来)、はなこちゃん(一之瀬航季)、いとちゃん(糸月雪羽)、ことのちゃん(朝葉ことの)他歌える人が多い印象。

 

 

 

さて、昨日発表になってましたが、外部で開催される「ベルサイユのばら50」の出演者、

ゆうちゃんさん(汝鳥伶)、かちゃ(凪七瑠海)、マイティ(水美舞斗)のうち、

ゆうちゃんさんが体調不良で全日程を休演されることに。

7月からの雪組ベルばらにご出演が決まってますので、それまでに回復され元気に戻ってこられますように。

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なこちゃん退団発表

2024-04-07 | 星組

噂は何度も出てましたけど、ことなこ(礼真琴、舞空瞳)は同時退団だと思ってたんですけどね。衝撃でしたこちら

 

外箱で度々別行動になってたのも、ちえねね(柚希礼音、夢咲ねね)の時のように、ファンを飽きさせないようにするためだと。

まこっちゃんも写真集の発売が発表になって、退団が見えて来てるのに、なこちゃんが先に卒業するとは

 

星組も、ことなこも、もの凄いファンとかじゃありませんが、普通に好きな人間です。

まこっちゃんのファンの中には、なこちゃんの歌を貶す人をよく見かけましたけど、

私の歌のハードルが低いせいか、全然気にならなかったですけどね。

歌とお芝居がすごく上手いとも思いませんでしたが、少なくとも前任に比べたら遥かに上手かったですし、

可愛くてスタイル良くてダンサーで、まこっちゃんとの並びも悪くなかったと思うんですけど。

ファンは欲深ですよね~

 

それで、なこちゃんの次の娘1はどうするんですかね。

退団が見えて来てる、まこっちゃんの相手役。空席にする可能性もあります。

それか同時就任同時退団は、本人たちや組子に大きな負担になる可能性があるので、雪組もそうですが、

これからはなるべくずらす方向でと劇団が考えてる可能性もありますね。

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月組「Eternal Voice/Grande TAKARAZUKA 110!」初見感想

2024-04-03 | 月組

始まりましたね~。

始まったら終わるのがツライですが

1回1回を噛みしめて観ようと思います。

ネタバレ少しありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

お芝居「Eternal Voice消え残る想い」は演出ハリー(正塚晴彦)

随所にらしさがありましたが、ハリーとしては役が多い方じゃないかと思います

ゴリゴリのハードボイルドじゃなくて良かった(嫌いじゃないけど)

かなりファンタジー寄りでオカルト味がありました。降霊会大好きな時代ですものね。

っていうか今でもイギリスは幽霊付のお屋敷とか大好物らしいですし(座敷童じゃあるまいに

 

メアリー・スチュアートの首飾りから、どう事件に展開していくのかなと思いましたが、なるほど~でした。

きちんとお芝居として成立してましたが、もっとピンポイントでニュアンスまで嵌まってくると

客席のクスクス笑いも増えるんじゃないかなと思います。

コロス以外でも、舞台上に出てる人は案外いるので、これから月組生の小芝居力が発揮されてくると楽しくなりそうです。

 

そのメアリー・スチュアートの、りりちゃん(白河りり)のお芝居が素晴らしかった

せんりちゃん(麗泉里)と二人だけ、別の時代を生きてましたが、空気感をしっかり出していて説得力がありました。

二人とも歌ウマですしね。

 

あとは人物相関図から、あみちる(彩海せら、彩みちる)姉弟の呪術師霊媒師っていうのが、うさん臭さ全開で

雪組のドイルの時みたいなインチキ降霊術を予想してたら、だいぶ違ってました

 

るね(夢奈瑠音)率いる特定秘密局が当時本当にあったかどうかは知りませんが、MI5に繋がっていくイメージなんでしょうね。

ちなつちゃん(鳳月杏)が前回に続いてそういう方面の役なのが、ちょっと面白かったです。

キャラは全然違いましたけど

 

昨日から、りんきら(凛城きら)が休演してますが、元気に復帰される日をお待ちしています。

これ以上休演者が増えませんように。

 

 

 

ショー「Grande TAKARAZUKA 110!」演出中村B氏。

雪組が一時期、割としょっちゅう中村B氏に当たってたので、またか~なんて思ったものでしたが、

月組に来てからは初めてだったんですねなんだかすごく新鮮でした。

とっても華やかでセットやお衣装も凝ってて、110周年らしさのあるショーでした。

 

初舞台生ロケット以降がなかなかキツかった

あれ、楽が近くなったら確実に涙腺にくるでしょうね素敵な歌詞をありがとうございます

 

お稽古場情報の中で、狩衣を着る話があって「ショーで狩衣???合わなくない?」って思ってましたが、

素敵な場面になってましたね。

っていうか私の中の「かなとくん(月城かなと)の三日月宗近が見たかったよ~」病が再発して疼きました

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