水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

不思議な巡りあわせ

2021-05-27 | 鈴木拡樹

先日、星組「ロミオとジュリエット」が大楽を迎えました。

以前の記事で物語序盤、バルコニーの場面のジュリエットが乳母に向かって言う「今行くってば!」で笑いが起きていた、と書きました。

なこちゃん(舞空瞳)ジュリエットの見た目の可愛らしさに反して、ビックリするくらいドスが効いていたので

そして全く別のジュリエットを思い出してニヤニヤしてしまった、とも。

 

実は拡樹くんのジュリエットがまさにそんな感じだったんですよ

過去に劇団少年社中さんの「ロミオとジュリエット」でジュリエット役を演じてました。

女性役?ではなく、オスカル様の逆バージョンと言えば、宝塚ファンならわかって頂けると思います。

そしてBLでもお笑いでもない、普通に泣けるロミオとジュリエットでした

 

その拡樹くん、女装が鬼可愛い似合いすぎてビビります

でも中身は葛藤を抱えた少年なので、バルコニーの場面で乳母に向かって「うっせーな!」とブチ切れてしまい、

驚いたロミオが梯子から転げ落ちてしまうんです

ご覧になりたい方は鈴木拡樹ジュリエットで検索するとその場面が見つかりますよ

ちなみにロミオ役は宝塚版「るろうに剣心」で、殺陣指導をされていた森先生です

 

それが2009年8月なんですがその翌月、ルドビコの「ROMEO~午前0時の訪問者~」という公演に、

ジャンという頭のネジが2、3本飛んでるみたいな少年の役で出演しています

それがまた「ロミオとジュリエット」に「ファウスト」を混ぜたような作品で、

舞台は近未来、ファンタジー色が強くて悪魔とか契約とか、果ては人造人間みたいな人が出てきたり

中二病的と言いますかそういう年代の子たちが好きそうな設定かな

ツッコミどころがあって泥臭さもありますが、笑いも泣けるところもあって、面白く見られました。

全く別の劇団の作品で、設定も内容も違うのに、連続してほぼ同じ役っていうのに驚いてしまいます

 

 

拡樹くんは今、自身の代表作の一つである舞台「刀剣乱舞」の新作に三日月宗近役で出演しています。

かいちゃん(七海ひろき)がご縁の始まりで、過去作品を全部見ました

全作独立した作品として楽しめるんですが、ふと気が付くと深淵が広がっていて茫然と立ちすくんでしまうような世界観です

そうしてもう一度、過去作品を見返すと伏線の山だらけで

新作を見たらまた過去作品を見返したくなって、また新しい発見をするという、見事なループが出来上がっています

マジで沼ですな

その三日月が円環に囚われているというのが、底に流れているテーマの一つになっていて、これからどう展開していくのか、

どう着地させていくのか、目が離せないです

 

そして舞台「刀剣乱舞」の初演は2016年5月なんですが、その2か月後に少年社中さんの「三人どころじゃない吉三」に

お嬢吉三役で主演しています。役者崩れの盗賊で、やっぱり女装が似合いすぎる

歌舞伎で超有名な悲劇「三人吉三」をアレンジした作品です。

綺麗な拡樹くんやら男前な拡樹くんやら色んな拡樹くんを楽しめる作品なんですが、

これがまた延々と時を繰り返す、タイムループ物なんです

能動的に繰り返しているという意味で、設定が違うんですけど、ツライことに変わらないでしょう

あっと驚く展開があったりして、凄く面白い作品です

 

「刀剣乱舞」の方は初演を見ただけではループ物と分からないんですが、拡樹くん自身は演出の末満さんに聞いていたそうです。

単なる偶然なんでしょうけど不思議なご縁だなと思います。最後に大団円が迎えられるといいんですけどねぇ

 

不思議な巡り合わせと言えば拡樹くんは昨日、舞台「刀剣乱舞」出演、通算200回目を迎えてお祝いされてました。

そしてその日が24年ぶりのスーパームーンの皆既月食の日、というのには何か運命的なものを感じてしまいます。

コロナで公演中止があったためにその日にズレたわけですし

もっとも曇っていていて見えなかったみたいですけど関西でも残念ながら見えませんでした

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目が足りない!月組「桜嵐記/Dream Chaser」初見感想

2021-05-19 | 月組

月組「桜嵐記/Dream Chaser」初見感想を簡単に。

この公演は通えます、以上。

なんちゃってネタばれは少しだけ、かな。

 

 

 

 

 

 

 

お芝居は「桜嵐記」演出くーみん(上田久美子)。雪組の「fff」に続きトップ退団公演の担当です。

これからも続きそう~

fffとは時代背景や国が違っているのは勿論ですが、作風というか演出の仕方が全く異なっていることに驚きました。

 

fffの方が哲学的で文学的、ベートーヴェンの生涯というよりは内面の変遷を描いた作品で、初見では戸惑いがありました

わかりやすいという意味では桜嵐記の方がわかりやすいと思います。

っていうか“ザ・様式美”でした

同じ、くーみんの時代物でも「星逢一夜」の方はリアル。お芝居も殺陣も映画やドラマのような感じです。

 

「桜嵐記」は歌舞伎に近い感じがしました。「宝塚の伝統的な日本物作品にしたい」とどこかで聞いた気が

リアルでナチュラルなお芝居といっても、日本物だと所作とかもあるし、少しは芝居がかった感じになるものですが

桜嵐記はかなりな大芝居で、殺陣もリアルでスピード感のある激しい殺陣ではなく、

まさに歌舞伎の舞のような美しさのある殺陣でした。

くーみんがこういう作品を作ってくるとは思ってなくてビックリでした

そう言えば宝塚に入る前、歌舞伎が大好きだったと昔スカステで話してましたよね

でも決して古臭くは無かったです。

流行りのリアルな時代劇に対するアンチテーゼのようで、くーみんなりの挑戦なのだなと思いました。

 

元歴女の私ですが、時代背景は馴染みの薄い南北朝時代、ついていけるかな、とちょっと心配しました

でも大丈夫、るうちゃん(光月るう)が冒頭わかりやすく説明してくれました

 

さすが芝居の月組ですよ。素晴らしかったです

そして雪組fffでも思いましたが、沢山の組子を上手く使ってましたね。それぞれ見せ場がある感じで良かったです。

書き始めると止まらくなりそうですが、一人だけあげると、

ゆりちゃん(紫門ゆりや)

はじめ誰だかわからなかったですゆりちゃんのあそこまでゲスい役、初めて見ました。

あのロイヤルな、ゆりちゃんがってなりましたよ。それだけでも一見の価値があると思います

 

お衣装もセットも華やかで美しいし、ゆーゆ(結愛かれん)たち花一揆メンバーが舞台に華を添えてくれて大変よろしい

まだすっきり頭に入ってないところもありますし、次回は2階から観るのでまた印象変わるかな~、楽しみです

 

 

ショー「Dream Chaser」の演出は中村A氏。オーソドックスで綺麗なショーでした。

プロローグの帽子はかぶり方をもう少し研究した方がいいかなと思いましたし、

微妙に惜しいな、っていうお衣装もありましたが、トンチキ衣装は無かったと思うので良かったです

 

何より約2年ぶりのショーですよ

いやもう楽しそうに、カッコ良く踊るご贔屓様を、これでもか、と堪能出来るのが嬉しすぎてですね

たまさく(珠城りょう、美園さくら)の最後のデュエットダンスも素敵でしたし

お芝居と合わせて、リピートが楽しみです

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花組別箱振り分け決定

2021-05-11 | 花組

宙組のニュースの前に、花組別箱振り分けが出たので順番逆になりましたが少しだけ。

 

まず全国ツアー「哀しみのコルドバ」出演者はこちら

このメンバーだと、だいもん(望海風斗)が演っていたロメロは、ひとこくん(永久輝せあ)ですね。

ちょっと挑戦の役になりますが、意外と髭部のイケオジも似合うので楽しみです。

咲ちゃん(彩風咲奈)がやっていたビセントが、ほのかちゃん(聖乃あすか)、

ひとこくんがやっていたフェリーペを、はなこちゃん(一之瀬航季)というところでしょうか。

娘役は、メリッサ華雅りりかちゃん、アンフェリータ音くり寿ちゃんですかね。さてどうなりますか

 

そして問題はマイティの「銀ちゃんの恋」の方ですねこちら

ヒロイン小夏の役が混沌としてきたような

銀ちゃんやヤスも難しい役ですが、小夏も普通の宝塚のヒロインとはかけ離れているので

下級生には厳しいと思うんですよねぇ。

かつては人気のあった女優で銀ちゃんの子を宿してしまう、大人の女性。

銀ちゃんに酷いことをされても許してしまう、わかるようなわからないような難しい役を

どう説得力のある演技でねじ伏せられるか

 

このメンバーだと、新公ヒロの経験のある、ここちゃん(都姫ここ)か、実質バウヒロインだった星空美咲ちゃんになりそうです。

わ、若

二人とも若いですが、特に星空美咲ちゃんは娘役としての立ち方居方が、この前のバウの時は出来てないと思ったので、

ここちゃんかなぁ下級生は一つの公演の、回を重ねるごとに一気に伸びることがあるのでわかりませんが

 

しかしまぁいかに主要な役を務められる娘役がいないからと言って、花Pも思い切ったことをしますね

全ツメラコリの時もすごかったですけど

ただ、あの時の役は二人とも若い娘の役だったので、経験の足りてない下級生娘役でもなんとかなったと思うんですよ。

小夏は大人だからなぁ。すごく複雑な役ですし

娘2の朋子の方は現代的でお金持ちのわがままなお嬢さんの役なので、なんとでもなると思うのですが。

 

さて、どうなるでしょうね

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宙組退団者、組み替え、副組長

2021-05-11 | 宙組

今日は宙組集合日だったんですね何気なく公式見たら沢山出てて、うわぁっってなりました

 

まずは退団者からこちら

宙組を支えてきた上級生が一気に

あおいさん(美風舞良)の花組副組長が発表された時に、後任の発表が無かったのであれ?とは思ったんですが、

きゃのん(花音舞)卒業ですか

ダンスリーダーえびちゃん(綾瀬あきな)、94期の、さおりお(美月悠、星月梨旺)、

まりなちゃん(七生眞希)は、ずんちゃん(桜木みなと)を置いていくのね

 

そして、ららちゃん(遥羽らら)まで

宙組は路線娘役の層が厚くて、ひところの花組状態だったんですが、変わりますね。

っていうか脇を固められる上級生娘役が少なすぎませんか?

 

それから組み替え。りんきら(凛城きら)が次の大楽後に専科へ。

95期の、まゆぽん(輝月ゆうま)が専科に行く時代ですから驚きませんけども

髭部のおじさんが出来る専科さんが手薄になってて、ゆうちゃんさん(汝鳥怜)たちが大忙しなので

少しは楽になるでしょうか。

 

そして副組長は、まっぷーさん(松風輝)に。

つまりホームズの次の大劇場公演の時には幹部部屋は、

すっしーさん(寿つかさ)、ゆりかちん(真風涼帆)、まっぷーさん、キキちゃん(芹香斗亜)になるわけですね

 

「時の流れは速いのね」

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スカステ次期ナビゲーターズ、レポーターズ発表と雪組ポスター

2021-05-07 | スカステ

スカステの次期スカイ・ナビゲーターズとスカイ・レポーターズが発表されました。

早ない?って思いましたけど、前回も丁度今頃でした

第6期スカイ・ナビゲーターズ

 花組 峰果とわ(98)、糸月雪羽(100)
 月組 朝陽つばさ(99)、桃歌雪(100)
 雪組 眞ノ宮るい(100)、希良々うみ(100)
 星組 天希ほまれ(98)、二條華(100)
 宙組 若翔りつ(99)、愛海ひかる(100)  ()内は、期。

98~100期生、新公を卒業して研8以上の、これから中堅として組を支えていく生徒さんたちですね。

ちょっと脇で、目立たなかった生徒さんにスポットが当たるのは嬉しいです

そして

第9期スカイ・レポーターズ

 花組 羽立光来(94)、華雅りりか(94)
 月組 春海ゆう(96)、晴音アキ(95)
 雪組 久城あす(94)、愛すみれ(95)
 星組 ひろ香祐(95)、音咲いつき(96)
 宙組 秋音光(96)、瀬戸花まり(96)

レポーターズも一部交代。94~96期生になります。

長く務めてくれていた、からんちゃん(千海華蘭)、みっくん(真那春人)がレポーターズ卒業ですか、寂しいな

ありちゃん(愛すみれ)続投はちょっと意外です。

上手くて安心なんだけど、組レポも担当しているので外れるかと思ってました。忙しくなりそうだけど頑張ってね

はーちゃん(晴音アキ)は、たんちゃん(楓ゆき)からの同期引継ぎ。

わかばちゃん(早乙女わかば)の後を受けて、ナビゲーターズの経験もあるので大丈夫でしょう

 

ナビゲーターズ、レポーターズ共、新年度の7月からの登場です。

これからニュース内で、振り返りや交代式がありますね。

 

 

それから今日は雪組「CITY HUNTER」のポスターが出ましたこちら

賑やかで、楽しそうでいいポスターですね(原作知らないんだけど

吉正やれば出来るじゃないの~あとは脚本・演出頑張って。あんまり詰め込み過ぎないようにね

 

みんなカッコイイ~咲ちゃん(彩風咲奈)足長っあーさ(朝美絢)イケメン

あやなちゃん(綾凰華)、ちさとちゃん(縣千)はポスター入り初めてかな?おめでとう~

ちさとちゃんサングラスに髭似合うねその立派な体格を活かして頑張って。思いっきりよく演るんだよ

しかし犬の次は海坊主か~、凄い落差だわ

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’21年6月のスカステラインアップ

2021-05-02 | スカステ

GWいかがお過ごしですか私は・・・・・楽しみにしていた公演が全部吹っ飛んだので

 

気を取り直して来月のスカステラインアップを簡単に。

たまきち(珠城りょう)のサヨナラ特集、そして華ちゃん(華優希)、あきらくん(瀬戸かずや)のサヨナラ特集が続きます。

 

花組公演は休止のまま大劇場楽を迎えることになりました

楽は無観客で配信とライビュ、そしてフィナーレ以降、サヨナラショーも含めスカステ中継が発表されてます。

大劇場最後の舞台が無観客になってしまったのは、退団者にとってもファンにとってもツラ過ぎます。仕方ないとはいえ

 

退団記念DVDシリーズは、まあくん(朝夏まなと)。2017年ですね。

Totteoki Collection は「薔薇ROSE特集」。タイトルに薔薇またはROSEが入っている作品。

当然ですが「ベルサイユのばら」が沢山そして「青い薔薇の精」は?と思ったら、華ちゃんのサヨナラ特集にちゃんとありました

 

オリジナル番組では、タカラヅカニュースコーナーアソートに、かなとくん(月城かなと)

このコーナーはトップさん、娘1と一回りして続くんですね

 

そして咲ちゃん(彩風咲奈)の「はじまりの時」、華ちゃんと、あきらくんのサヨナラ特別番組。

るなちゃん(冴月瑠那)の Memories of

スカステトークDream Time は月組でゲストは、さくさく(美園さくら)。

Brilliannt Dreams +NEXT は、あーさ(朝美絢)の最終回。ゲストは咲ちゃん。

「タカラヅカスピリット」のテーマは軍服で、出演は、ゆりちゃん(紫門ゆりや)、やすくん(佳城葵)。

 

かちゃ(凪七瑠海)の「 Cafe ふぉるだ」のゲストは、ほのかちゃん(聖乃あすか)。

「すみれ DANCE アカデミー」は花組の回で Cool Beast !!から。

 

「TAKARAZUKA こだわり SERECTION 」のテーマは白燕尾。

ありすぎてちょっと何が出るかわからないですショーに沢山ありますしね。

 

7月から新年度なので、6月はちょっとおとなしめな感じでしょうか

以上、とってもざっくりな来月のスカステラインアップでした

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