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NativeInstruments製品とテクノとデジタルの日々

OpenSound Control with Reaktor(Part1)

2005-03-02 00:03:42 | digital music
Reaktorのver3から実装されているプロトコルにOSC(OpenSound Control)があります。

メニューでいうと「System>OSC Settings...」で見ることができますが、リアクターマニュアルでも5ページしか記載のないこのOSCとは一体何者でしょう?

これはカリフォルニア大学バークレー校の(もうこの単語が出た時点でオープンでソースな雰囲気が漂います)CNMAT(Center for New Music and Audio Technologies)「音楽とテクノロジーを研究する自由人たちの集まり(超意訳)」によって生み出されたTCP/IPベースによるコンピュータ、シンセサイザー向けのプロトコルです。

シリアル通信で32k/sec程度しか帯域のないMIDIに比べて、TCP/IPベースにすることでより自由度の高い実装を行うことが出来る、これがポイントでしょう。つまりRJ-45の口(イーサネットですな)がついていればプラットフォーム関係なく通信できる、しかも低コストで…まさにバークレーが考えそうなプロトコルです。

MIDIはヤマハ等の音響機器メーカーによって作られた規格でしたが、OSCはまさにUNIXに対するLinuxの様な関係とも言えなくもないとも思います。

さて規格があってもアプリがなければただの絵空事になってしまいます、OSCに対応したアプリケーションはどんなものがあるのでしょうか、詳細はOSCのページにありますが、メジャーなものとしては以下の通りです。


・Intakt
・Reaktor
・Traktor
・Max/MSP
・Pd
・SuperCollider

・Flash
・Java
・Perl
・PHP
・Ruby

下段はスクリプト系になりますが、これらはモジュールという形で実装することが出来ます。
リンク切れでやる気のないモノもいくつかあるみたいですが…

で、このOSC一体どんなことが出来るのか?という所を少しばかり解説したいと思いますが紙面がつきましたのでまた次回に…(webの意味ねぇ

#OSCの情報は非常に限られると思います。検索するときはキーワードとして"OSC"や"OpenSound""Control"の文字列で検索すると効率的です。(日本語情報はほとんどありませんが)

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