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いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

木里ー濾沽湖の旅(1/23)

2012-02-02 | 旅行 四川
1月23日
ビバークサイト(と言っても河原でツエルト張って寝てただけですが)は谷筋なんでなかなか明るくなりません。

8時に目が覚めました。おお寝過ぎです。

ツエルト内の結露が凍って、バラバラ落ちて濡れるしうっとおしい。いっそのこともっと寒いと濡れないんだけど。

冬場はもっと通気性のあるツエルトがほしいですね。

朝食のラーメンを食べながら朝日の当たる山肌をみていると、春節の初日の出を拝むのを忘れていました。(日本での新正の初日の出は天気が悪く見れませんでしたから)もっとも谷筋ですから太陽も高くなっていますけど。


河原を出発して大湾子に向かいます。

理塘河の河原

河原から今は利用者も少ない旧道を上がり、いったん後所郷へ続く新道へ出ます。

の犬がずっと吠えながら私に付いてきます。

犬もBPが珍しいのでしょうか。(食っちまうぞ!)


ところで昨夜はこんな山中でも遅くまで遠くで花火の音が鳴ってました。これに限っては民族は関係ないようですね。中国全土の風習みたいなもんですから。

このあたりの村は大湾子でも数軒の集落です。木里地区の人口密度が10人を割っているをの実感させられます。


大湾子の集落手前でおばさんが「どこ行くの?」と話しかけてきました。

まあこのあたりをでかいバックパック背負って歩いている人はめずらいいのでしょう。

本日の行先を伝えるのですが、どうもわからないらしいです。(笑)

ところで水を買いたいのですが、と伝えるとそこの小屋で売ってると教えてくれました。

売店とも何の看板も書かれていない小さな小屋ですが、おじさんがやって来てペットボトルの水を分けてくれました。


さらに進んで三又河に出ます。

河というより谷でした。

それはショボイ谷でした。想像ではこの三又河沿いに道があり(勝手に思っていただけですが)中野溝へ続くと思っていたのですが。



だいたい地図なしに百度の衛星写真を地図替わりに来てるので、もともと道があるかどうかはわからなかったのですが、想定外です。


おまけに濁り水なので補給もできませんでした。


ということは沢筋ではなく尾根道ということになるわけですが、ここまで来る途中に確か山に登っていく林道がありました。

林道に入るため来た道を戻ります。


林道を上がっていくと畑跡のような場所に出ました。いまでは畑としては使われていないようで放牧地のようでもあります。

このあたりの山には多くのヤギが放し飼いされているため、乾燥して草木が少ないのに加えてさらに草木が食べられてしまうようです。

温暖化も合わせてますます乾燥していくと30年後ぐらいにはほんと禿山になるんじゃないかと心配になります。


この道は結局行き止まりでした。

山をよく見るとトレールらしき道筋があるのですが、高圧電線鉄塔の保全路だったりして、その先が続いていない所もあります。

一端下ってまた林道を探します。

この先の後所郷まで行ってから中野溝に行くこともできますが、そこまでは時間も足りないし今日中には中野溝まで行けそうもありません。

体力的には問題ありませんが、足が痛くて今日は歩行速度が落ちています。


一日20キロは歩かないと計画では26日に濾沽湖鎮には到着しません。(これも予想なんですが)

路の不案内、水場の少なさ、足の痛さで残念ですが今回は無理っぽいです。


トレッキング2日目にして勇気ある敗退です(笑)なさけな。

昨日の木里の町の様子からして途中の盖租郷での食料調達もこの時期は難しそうだし。

なんか敗退の理由はいっぱい出てくるなあ。(会社で製品売れない理由を会議でいくらでも出せるのと同じです!)


となると昨日ビバークした河原まで戻っても良かったのですが、河原は風が強くて砂ほこりがツエルト内に入るので、どこか適当な林の中で本日のビバークサイトを探します。

結局足を引きずるようにして納地の村へ戻りました。


途中また本日の夕食用の水を確保するため閉めていた街道沿いの商店にお願いして水を分けてもらいました。

商店で迎えてくれた子供さん

納地を過ぎて1時間ほど木里よりに戻ったところの松林の中を本日のネグラとしました。

昨日のツエルトは結露が凍って、うっとおしいので、本日はそれほど寒くもないしツエルト無のシュラフだけでのごろ寝とします。

落ち葉の上にマットを敷いて、シュラフだけで寝るほうが濡れなくて快適です。



夜のとばりが下りてくると見える星が少しずつ増えてきます。

さらに真っ暗になると満天の星空が最高のビバークサイトを提供してくれました。

シュラフから出した顔だけが少し寒いですが。




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