いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

双六岳

2014-08-20 | 登山
お盆の夏季休暇に双六岳に行ってきました。

新穂高から双六岳、槍ヶ岳を経由して新穂高に戻る2泊3日テント泊の予定だったんですが。

早朝新穂高の登山者用無料駐車場を出発。昨日夜10時に到着したときはほとんど駐車スペースは埋まっていて一番入口側に数台分だけまだ空いていました。(ラッキー)


まずは朝日の当たる笠ヶ岳を見ながら林道歩きです。

天気が続いてくれればいいんですが。

1時間ほどで笠ヶ岳の登山口である笠新道の水場に到着。


そこからすぐにワサビ平小屋です。

小休止後まずは鏡平山荘に向けて出発です。

林道をしばらく歩くと登山道に入ります。


これは大ノマ岳か?

正面には弓折岳が見えます。その肩にここからは見えませんが鏡平があります。


登山口から小一時間で水場のある秩父沢です。

小休止した後小池新道に入ります。

穂高の稜線が素敵です。


新穂高が小さく見えます。結構登ってきたなあ、と実感。

シシウドガ原に着いたころから、今日は右足が早くも痛んできました。

いつもなら6時間ぐらいの歩行の後から痛みだすんですが、やけに早いです。

それで右足をかばうように歩いたためか左脚の付け根あたりがそれ以上に痛み出しました。こんなの初めて。

マジで痛くなってきて、それをカバーするために今度は両手のストックに体重をなるべく預けるようにしなければなりません。

えーっ!マジで今日は双六まで行けるのか? それほどの痛みです。


鏡平を見上げます。まずはあそこまで。

とにかく他の登山者に道を譲ってどんどん先行してもらい、休み休みゆっくりした足取りで登ることにしました。

今日このルートを歩いている登山者の中で一番遅いんじゃねえ?って言うぐらいです。

それでもなんとか鏡平に到着しました。


おお!最高の景色です。


正面に槍が鋭いシルエットで迎えてくれました。この景色が見えただけで双六まで行かんでもいいかと思わせるぐらいです。

そして右手に穂高へつながる稜線が連なっています。


鏡平山荘で登山靴、靴下まで脱いで足を休ませます。左脚は付け根を入念にマッサージしながら大休止しました。

十分休憩したからかなんとか双六までは歩けそうです。


弓折岳までの急登さえしのげば後は双六小屋まではほぼ稜線伝いの道です。

といっても非常に長く感じましたが。


双六小屋までの稜線歩きです。全体には微かに下りか?


小屋とテント場が小さく見えます。

ああ、もうちょっと!

双六小屋に着いたのは出発から8時間半掛かっていました。

まだ時間は早かったのですが、もう精神的にクタクタでとても双六岳山頂まで行く気がしません。

小屋でテント泊を登録して、テント設営に掛かりました。

一人1000円で水とトイレ使用料が含まれます。

テント場にはすでに30張以上のテントが設営されていましたが、まだまだ場所に余裕はありました。

平らな場所を選んでアライのテントを設営します。このテントでは今季5月の仙丈岳に次ぐ2泊目です。

遅めの昼食を取り、テント内で仮眠したり小説を読んだりして夕食までの時間をつぶしました。

朝から天気は良かったのですが5時ごろから雨が降り出しました。

明日は本来なら槍ヶ岳に向かう予定なんですが、明日も天気は悪そうだし、行くかどうかは右足と左脚の明日の朝の状態次第で決めることにしました。


翌朝目覚めるとやはり天気はよくありません。


霧雨のような感じで回りはガスってました。


雨に煙る樅沢岳

しまった昨日のうちに周りの風景写真を撮っておくべきでした。

天気はともかく左脚の付け根はかすかに痛みます。

また昨日のように痛みだすと、気分的にも滅入ってしまうし、雨模様だし、西鎌尾根は歩いたことがないけれど槍は登っているので、と登れない理由をいっぱい思い浮かべて今回は新穂高に戻ることにしました。

でも双六岳だけはせっかくなので登っておこうとガスの中を山頂に向かいました。


山頂までの広い尾根筋はガスっていてもトレースがしっかりついているので迷うことはありませんが風雪だったら迷ってしまいそうですね。

山頂にはほとんど空身で登ったので脚への負担は少なかったので問題なしでしたが、下りがちょっと心配です。



いずれにしても足(外反母趾)のメンテが必要なようです。微妙にだんだん悪くなってきているようだし。

天場に戻ってきてテント撤収のときには風がちょっときつくて、うまくテントを畳めませんでしたが、もう下山だけですから適当にザックに詰め込みました。

下りでもみんなに抜かれるんだろうなあ。ということで新穂高までは無理せずゆっくり下ります。












コメント
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