奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

采女祭り 続き

2024-10-02 21:02:54 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1296弾


9月17日は奈良の猿沢の池周辺で行われる采女祭りを見にいきました。この日は夕方5時から、JR奈良駅から猿沢の池まで花扇奉納行列が行われました。この後、6時から猿沢の池のほとりにある采女神社で花扇奉納神事が行われ、7時から猿沢の池で管絃船の儀が行われるというので、三条通で行列を見た後、近くのコーヒー店で簡単な夕食を食べ、猿沢の池まで歩きました。



猿沢の池に近づくと次第に人の数が増えてきました。行列が終わったのか、御所車を曳いて戻る人たちの姿も見えました。





ここが采女神社です。采女神社は、天皇の寵愛が薄れたと嘆いた采女が猿沢の池に入水し、その霊を慰めるために建てられたのですが、入水した池を見るのは忍びないと一夜にして社殿が池に背を向けたという言い伝えのある神社です。花扇奉納神事はその采女神社で行われるのですが、とにかく人がいっぱいでとても中に入れそうにありません。





それで、猿沢の池の方に行ってみました。池の周りには提灯が並んでいて、見物客もいっぱいです。これほど多くの人が集まっているとは思いもよりませんでした。



管絃船の先頭はこんな感じでした。これは何を表しているでしょうね。(追記2024/10/03:「ことばんく」の「竜頭鷁首(りょうとうげきしゅ)」によると、平安時代に貴族が管絃の遊びを用いた二隻一対の船の舳先にある彫刻で、一つは竜の頭、もう一つは想像上の水鳥「鷁」の首を表すとのことです。これは鷁首の方ですね



見物客が多いので、池の周りを歩いて、人の少ない所に陣取ることにしました。



ここまでコンデジで写真を撮ってきたのですが、暗くなりぶれてしまって、まったく撮れなくなりました。それで、スマホのカメラで撮ることにしました。



望遠が使えないので、船が2隻、辛うじて写っています。



見物客が少ない場所だと思ったら、かがり火を炊く場所だったようで、係の人がやってきました。周りを見渡すと、外国人がいっぱいです。



6時45分ごろから、特別公演として、佐藤和哉さんの篠笛奉納演奏が始まりました。すぐ近くにスピーカーがあるので、音はよく聞こえるのですが、演奏している姿はほとんど分かりません。



それで、コンデジの動画で撮ってみました。結構、大きく撮れました。





演奏が終わると、かがり火に火がつけられました。





いよいよ船が出発です。2隻の船がゆっくりゆっくりと池の周囲を回っていきます。







最初の船には花扇が載せられています。(追記2024/10/03:こちらは「竜頭鷁首」のうちの「竜頭」の方ですね



ドライアイスでも使っているのでしょうか。白い煙のようなものが船の後ろの方に流れていきます。







次は白拍子などが乗った船がやってきました。平安時代を思わせるようなゆったりとした動きです。





二隻の船が通りすぎて、もう一周回り始めました。この後、花扇を池に沈めるという行事があるはずなのですが、ずっと立っていたので、足がつってしまいました。それで、この辺で帰ることにしました。



帰りに、JR奈良駅でふと空を見上げると、雲の間に中秋の名月が見えました。



拡大してみました。綺麗な満月ですね。


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