奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

夕方の虫探し2

2023-08-18 20:51:33 | 奈良散策
奈良散策 第895弾


8月16日、台風の翌日の夕方、接写用の一眼レフとデジカメを持って家の近くで虫探しをしました。昨日はデジカメで撮った写真を出したので、今日は接写用の一眼レフで撮った写真です。と言っても、この日は風が強くて接写がほとんどできませんでした。虫がいたら、カメラを構え、息を止めてずっと風が止むのを待つのです。その間に虫は動くし、とにかく大変でした。



初めはノブドウに止まっていたコガネです。おそらく、シロテンハナムグリだと思うのですが、裏返して中胸腹板突起の形を見る必要があります。扁平でうちわ状から横長の楕円形だとシロテンなのですが、この日はひっくり返さなかったので、分かりませんでした。



これは腹部背面の褐色の帯に黒斑がいくつか見えるので、たぶん、オスクロハエトリの♀。





後腿節が太いのでキアシブトコバチとハエヤドリアシブトコバチの可能性があるのですが、これはおそらく、後脚の配色からハエヤドリアシブトコバチではないかと思います。







アカメガシワの葉にいたのはアミメアリ



ハエは採集して調べないとなかなか分かりません。翅脈から判断すると、ハナバエあたりかなと思いますが。



これはアオモンイトトンボ



そして、フタモンアシナガバチ



最後はマンションの玄関にいたアブです。何の気なしに撮ったのですが、複眼の複眼の間が開いているので♀です。♀だと同定できるので、もう少し頑張って撮ればよかったと後悔しています。



本当は正面から撮らなければならなかったのですが・・・。早川博文、「日本産アブ科雌成虫の分類(1)」、東北農業試験場研究資料 10, 35 (1990)の図と比較すると、翅脈R4に明瞭な小枝があります(矢印)。また、触角第3節の背突起は突出しています。こんなところから、普通のウシアブかもしれないし、ひょっとしたら、イナウシアブかマツザワアブあたりかもしれなません。マンションの中だから風はないし・・・。ちょっと失敗しました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿