フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

Flight Factorの有償A320 Ultimateで長崎から釜山まで(2)

2018-02-27 20:56:47 | 日記

引き続きFlight Factorの有償A320 Ultimateで長崎から釜山まで飛びます。

エンジンを始動したところです。

MCDUはF-PLNのページを出しておきます。

オートブレーキをMAXに。エアバスでは離陸時のオートブレーキの設定がMAXです。

APUのマスタースイッチをオフ。

ランウエイ・ターンオフライト、タクシー灯をオン。

ECAMはALLボタンを押すとその都度次ののページが出てきます。

ブリードです。APUが外れて2つのエンジンから圧搾空気が供給されています。エンジンから入ってくる空気の温度が200度で36PSI。熱交換器を通って130度が25度になっています。

着陸空港の標高は自動で設定します。

自動になっています。そして客室高度は-200フィート。飛行機は離着陸時に機内の気圧を大気圧よりも上げておきます。

電源です。バッテリーは二つとも28ボルト。放電はしていません。エンジンにつながる発電機から交流115ボルト、400ヘルツが発電され、交流電源に。また整流器を通って直流30ボルトに転換されて直流電源に。エンジンに直結した発電機の温度は97度と93度。

油圧です。緑、青、黄の3系統があります。それぞれ3000PSIで作動。オイルの量も正常です。

燃料です。ボーイング機よりも細かく調整しているように見えます。センタータンクにも常に燃料が入っています。全部で3.9トン燃料が残っています。そして既に110キロ使ったとあります。足せば4.1トン。搭載時の量に一致します。燃料漏れを起こすとこの数字が最初に搭載した量と合いません。1番エンジンのタンクのほうが燃料が減っているのは、APUの燃料をこちらのタンクから取るからです。燃料の温度は15度。外気温と一致します。

エアコンです。機内が3か所に分かれています。操縦室と客室前方、後方。それぞれ24度です。貨物室の温度についてはここに出ていません。これは実は動物を貨物室に搭載したときに極めて重要になります。

APUは完全に止まっています。

すべてのドアが閉まり、ARMされています。しかし酸素は1700PSIで、レギュレーターの気圧が低すぎると出ています。もしかしたら酸素のクルーサプライのボタンがオフのままだったかもしれません。クルーの酸素のシミュレーションが追加されれば酸素のテストができますから、その時にもう一度確かめてみます。

車輪です。異常なしです。ブレーキの温度は外気温と同じ15度。

舵の操作です。G、B、Yとあるのはそれぞれ緑、青、黄の油圧系統の意味です。どの舵も少なくとも2系統の油圧で動かします。またエレベーター・エルロン・コンピューター(ELAC)、スポイラー・エレベーター・コピューター(SEC)も正常です。舵の動作チェックをします。

STSを押します。NORMALと出てきます。

アフタースタート・チェックリストを実行します。

パーキングブレーキをオフ。

地上の地形をNDに表示します。気象レーダーは開発中だそうです。

離陸コンフィギュレーションをチェックするためのボタンを押します。

ECAMにNORMALと出たらOKです。フラップは1+Fになっています。

滑走路に向かいます。

 滑走路の手前でいったん停止します。

ストロボ灯をオン。ランウエイ・ターンオフライトをオフ。着陸灯をオン。

FCUもセットアップOKです。

トランスポンダをTA/RAに。まだ数字を入れてなければCLRを2回押して入力。

離陸のチェックリストを実施。

滑走路に正対します。

経過時間計をオン。

では離陸します。ボーイングと違ってスロットルレバーは一番前まで進めません。徐々に前に出していって、MAN FLXというところで止めます。SRSが起動しています。SRSはスピード・リファレンス・システムと言って、離陸とゴーアラウンドの時にピッチを調整して速度を保ちます。地上から1500フィートまで作動します。

離陸しました。

オートパイロットの1をオン。オートスロットルは自動的にオンになります。

ギアアップ。

PFDを見るとオートパイロット1番が働き、フライトディレクターは1番と2番が働き、オートスロットルもオンになりました。

地上から1500フィートが過ぎるとSRSの機能が終了し、上昇フェーズに入ります。次第に加速していきます。

やがてTHR CLBというメッセージがPFDの左上で点滅し始めますから、スロットルレバーをゆっくり戻してTHR CLBの表示のところで止めます。エアバスではスロットルはこのままの位置で着陸の接地寸前まで基本的に動かしません。またオートスロットルで推力が変わってもスロットルレバーは動きません。

スロットルレバーの位置は真上ぐらいです。

スロットルはTHR CLBにセットされました。既にフラップは上がり、順調に上昇を続けています。速度計に見える緑色の丸、グリーンドットは、その時々で計算される最適速度です。

スポイラーのARMは解除。フラップはゼロ。

離陸するとECAM画面がデフォルトで巡航画面になり、各種データがまとめて表示されます。

右旋回で北に向かいます。

フライトプランのページでは白い色のところが現在飛んでいる目標です。ここでは(LIM)。そこまで4マイル。方位339度。ここはちょうど10000フィートになる計算上の位置で、ここまで速度制限が250ノットです。到着時刻予定が7時19分とあります。

いま離陸した長崎空港です。

10000フィートを超えました。

着陸灯をオフ。

今日は天気が良いですし、飛行時間も短いので早々にシートベルトサインをオフにします。

EFBに地図が出ています。

巡航高度の24000フィートにします。

ECAMでSTSを押します。NORMALです。

順調に上昇を続けています。

FUELPREDページを見てみます。余剰燃料は0.8トン、24分飛べる量です。

トランジション高度の14000フィートを超えました。気圧の設定を直します。

つまみを引いてStdにします。

予備の高度計の設定も直します。

まもなくPEARLです。上昇を続けています。気圧の設定がSTDになりました。

左手に五島列島が見えます。

ここで高度のつまみの下にあるEXPEDというボタンを押します。これは上昇率、降下率を上げるコマンドです。

PFDはエクスペダイト・クライムになりました。そして目標速度が208ノットに。速度を下げてその分、上昇率を上げます。機は徐々に速度が下がりながら上昇率が上がっていきます。

今日は巡航部分がとても短いので、より早く巡航高度に到達するようにします。

外側のタンクから内側のタンクに自動的に燃料の移送が行われています。

まもなく巡航高度のFL240です。巡航速度は335ノット。NDを見るとZAKROの手前に白色の矢印が見えますが、ここが降下開始目標です。今日は巡航はあっという間に終わります。

九州です。

壱岐です。

対馬と、その先に朝鮮半島が見えます。

ではアプローチに向けた準備をします。アプローチフェーズの画面に必要なデータを入力します。1Lから下にQNH、気温、風、トランジションレベル。2RにMDAあるいは3RにDH、そして着陸フラップが4Rがフラップ3、5Rがフラップ・フルです。

FSGRWによる現在の釜山の気象データです。QNHは30.21、気温12度、風は200度から11ノット。

これらを入力したところです。DAは先に見たアプローチチャートから208フィート。

あっという間に降下開始目標です。

降下開始目標はフライトプランでは(T/D)と出ます。あと4マイル。

アプローチ開始高度3500フィートまで一気に下りていきます。高度を設定し、FCUにある高度のつまみを引くと降下が始まります。ボーイングと違って自動的に降下が始まることはありません。この降下は「オープン降下」と言って、スロットルをアイドルにしてピッチを動かして速度を調整して降りていきます。この間の高度制限は無視されます。もしFMGCの計算に従って高度制限を守りながらマネージドモードで降下するときは、FCUにある高度のつまみを押します。すると「降下」が始まります。

整理するとフライトプランの高度制限を守って降下するには通常のFCUにある高度のつまみを「押し」て「降下」にして、高度制限を無視してどんどん降下するときにはつまみを「引い」て「オープン降下」にします。

スロットルはアイドルになり、オープン降下になっています。そして昇降計は降下を示し、高度の表示のところにマジェンタの丸があります。これがその地点における高度の目標です。まさに今、ちょうど降下開始地点にいます。

降下速度はマッハ0.78/328ノットです。

まもなく対馬です。

釜山進入時のILSの識別符号を受信するためにILSの音声をオンにしておきます。

EFBの地図にも対馬が表示されます。

FL140を過ぎました。QNHを設定します。

予備の高度計のQNHも設定します。

対馬上空です。対馬空港が見えます。

着陸に備え、オートブレーキをミディアムに。まだ離陸後19分しか経っていません。

10000フィートを過ぎました。250ノットに減速して降下を続けます。オープン降下のため10000フィートで水平飛行に移って減速せずに、減速しながら降下を続けています。通常の降下であれば水平飛行で250ノットに減速してから10000フィート以下に降下します。

着陸灯、シートベルトサインをオン。

前方にはっきりと釜山が見えてきました。

ECAMのSTSはノーマル。

FUELPREDを見ると余剰燃料は0.8トン、25分の飛行ができます。

ではアプローチフェーズを起動します。アプローチフェーズは自動的に起動しますが、手前で手動で起動することも可能です。

起動を確認します。

アプローチフェーズが始まりました。今日のアプローチ速度は137ノットと出ています。この速度までゆっくり減速していきます。速度を変えたいときはFCUのセレクトモードで速度を設定します。

140ノットを目標に減速を続けています。最終進入コースまでもうすぐです。高度は3500フィート。

138ノットに目標速度が変わりました。順にフラップを下していきます。速度を維持したいときはFCUのセレクトモードで速度を設定します。

スポイラーをARM。

ILSの識別符号を受信しました。ILSの音声をオフに。

オープン降下のためにフライトプランよりも早く降りてきました。マジェンタの丸が次第に上から近づいてきます。速度は緩やかに減速中。

予備のPFDでもILSの電波を表示することができます。

EFISのLSボタンと、FCUのアプローチボタンをプッシュ。

グライドスロープとローカライザーがARMされました。アプローチ速度まで既に減速しています。フラップは既にフル。ローカライザーの針が動き始めました。DAは208フィート。オートパイロットはまだ1番だけ動いています。PFDの左下にILSの識別符号と周波数とDMEの数値が出ています。

降下が始まります。1ドット上。ギアダウン。離陸後29分。

着陸のチェックリストを実施。

ILSによる降下が始まりました。

高度をゴーアラウンドの高度6000フィートにします。今日は自動着陸をやってみますので、オートパイロットの2番もオン。

オートパイロットの2番もオンになり、カテゴリー3の飛行が可能でオートパイロット2基で飛んでいます。

釜山の空港が見えてきました。右側の滑走路です。

安定して進入しています。

順調に進入を続けています。離陸後32分。

今日は自動着陸します。地上まで300フィート近くになるとPFDのオートパイロットの表示がLANDになります。

滑走路端に近づきます。

まもなく自動着陸です。

滑走路端を安定した姿勢で通過しました。

地上まで20フィートあたりでスロットルがアイドルになり、フレアが始まります。そしてリタード、リタードとアナウンスが入りますから、スロットルをアイドルまで戻します。

そして接地。接地後はロールアウトになります。自動ブレーキがかかります。グランドスポイラーは、レバーをARMにしていると自動的に立ちます。ただしレバーは動きません。

そして逆噴射です。エアバスではボーイングのように逆噴射レバーがありません。スロットルレバーをアイドルより手前に引くと逆噴射になります。

逆噴射になったところです。逆噴射の設定はジョイスティックによっていろいろあると思います。スロットルレバーが最初から逆噴射位置まで動くものもあると思います。そうでなければリバースの設定をどこかのボタンかキーボードで行って、逆噴射状態にしてからスロットルレバーを前に進めます。すると画面上ではスロットルレバーが後ろに下がって逆噴射になります。

接地するところです。

エンジンはリバース。

自動ブレーキと逆噴射で順調に減速していきます。

無事着陸しました。

誘導路に入ります。

着陸灯、ストロボ灯をオフ。タクシー灯をオン。APUのマスタースイッチをオン。

トランスポンダをスタンバイに。

フラップをゼロ。

スポイラーのARMを解除します。するとスポイラーがたたまれます。スロットルを出してもたたまれます。

FCUに緑のボタンが点灯していればオフに。

離陸後36分。着陸までは34分でした。

駐機場に向かいます。

駐機場に到着しました。

パーキングブレーキをオン。

APUのSTARTをオン。しばらくしてAVAILになることを確かめます。

APUブリードをオン。

エンジンマスタースイッチをオフ。エンジンを止めます。

給油に備えて燃料ポンプをすべてオフ。

ビーコン灯、タクシー灯をオフ。

シートベルトサインをオフ。

EFBからGPUとチョークをつなぎます。

燃料トラックをつなぎます。

タラップをつないで扉を開けます。

貨物のローダーをつなぎます。

扉が開いて降機が始まりました。

ギアのブレーキは最高で205度。まだ緑色です。

ブレーキを冷やすファンがあります。

こうして長崎から釜山まであっという間に飛んできました。

エンジンの燃料流量はゼロになっています。またECAMに出ていたSWITCHG PNLですが、ECAMの下にあるスイッチングパネルのつまみを通常位置から変えた時に出る表示です。

どこかでまちがえてこのつまみを動かしたようです。

この右に動いたスイッチを中央に戻すと表示は消えました。

この飛行機、夜景もきれいです。

というわけで、Flight FactorのA320 Ultimate、この先もとても楽しみな機体です。大変安定して飛んでくれます。エアバスファンにはお勧めです。

(おわり) 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2018-03-02 05:10:52
藤原様

時折拝見しており、丁寧で分かりやすい記事、参考にさせて頂いております。

FlightFactor A320向けプッシュバックツールに関してですが、「Better Pushback Plugin」というフリーのツールが、FlightFactor関係者が制作したツールとして、A320の開発に伴い同時に制作されたもので、事実上メインで対応しているプッシュバックユーティリティとなっているようです。
しかも、これは汎用性が高く他の機体にも適用可能であり、現在多くのユーザーが利用しているようです。

着陸時のスポイラー展開の動作について私も少し疑問に思い調べてみましたところ、
ボーイング機とは違い、着陸時はARMの位置からスポイラーレバーは動かず、それらが展開するようで、展開後はARM位置からもとに戻すと格納するようです。
実際の機体の動作をYouTubeの動画で確認しても、ARMの位置から動かず、同様の動作でありました。

今後ともブログの更新を楽しみにしております。
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Unknown (藤原直哉)
2018-03-06 21:14:21
こんにちは。いつもありがとうございます。

A320のスポイラーの件、ありがとうございます。私も不思議に思って調べてみました。するとご指摘のように自動でレバーは動かないのですね。展開したレバーをたたむにはARMを解除すると。さらにスポイラーが展開するまでのディレイタイムがコンフィギュレーションで違っていたり、半分だけ開くというハーフエクステンションなるものがあったり、地上でレバーを動かすとグランドスポイラーは動かずにスピードブレーキが動くとか、グランドスポイラーは着陸あるいはRTO時のオートでしか開かないとか、およそ誰がこんな設計にしたのという感じですね(笑)。ありがとうございました。

ベタープッシュバック、ありがとうございます。使ってみたいと思います。

よろしくお願いいたします。
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