四方山雑氣帳

日常の出来事や思考、氣付きなどを雑多(よもやま)に書き込むブログ。

共存共栄

2008年12月22日 | 建築・デザイン
最近、久しぶりに聞いた言葉があります。
ある方の家には出入りのリフォーム会社があるそうで、
その会社はこの街にあります。
どこの街でも建築会社やリフォームを専門とするところが、
結構あると思います。

さて、その方が言うには、
「うちでお願いしている会社は、おたくの商売敵(カタキ)ですね」
設計だけでなく、施工も行っていると知っての言葉でした・・・・・・

「商売敵=利益を奪い合う相手」という意味であれば、
ボクには、そんな考えはまったくないので、ちょっと面食らった。

そのような考え方は、利己的で自己中心的なもので、一人勝ちの利益
囲い込みの精神だ。

これが、地方の商店街をさびれさせ、下町の町工場や中小企業を
疲弊させ潰したのです。

建築業も軒並み倒産しています。
昨日、TVにも出ていた隣の区のM工務店も潰れたと人から聞いた。

会社の規模を大きくし、手を広げることなく、奪い合うことなく、
ナンバーワンになる一人勝ちを目指すのではなく、共存共栄の精神で
所属する地域で仕事をしたい、そう考えています。

「あなたに頼みたい」と言って、信頼して頼んで下さったお客様のために
真剣に取り組んで、出来上がったものを喜んでくださる姿のために
がんばっているのです。
そこにしか喜びが生まれないし、やる意味が見出せません。

他を見てうらやむ必要なくは、他を認めあって自分の器の中で、
出来ることを精一杯行えば、皆、仕合せになれるのではないでしょうか?

さてさて、このごろの経済状況から、皆様より
「おたくも大変ねぇ~、大丈夫?」とご心配をいだだきますので、そのつど、
「ずっと底辺にいるので、巷での影響はあまりなく、いつもどおり
やっております」とお答えしております。

大河の水底は、
水面がどんなに荒れていても、づっしりと、何にも乱されることなく、
静かに流れているそうです・・・・・