ブログ de なんで屋 @東京

みんなで「これからの社会」を考えるために、『場』と『認識』を提供する社会事業です。

金融破綻の構造

2008-10-11 17:13:32 | 路上の声~政治・経済~
このボード、その大きさもさる事ながら注目度が高いのはその内容。
昨今の金融危機の報道を受けて、多くの人が集まってきます。
この日も、保険会社に勤めている年配の方が聞きに来てくれましたし、先日の休日露店でも就職活動中という女子大生が熱心に聞いていました。
「経済問題」は専門家や営業マンの分野、と思ったら大間違いです。
今は老若男女、専門家・素人問わずみんなが関心を寄せるテーマです。

なによりみんなが知りたいのは、「これからどうなる」という社会の見通し。
「突破口」「可能性」です。


さて、この「金融破綻」のボード、ポイントは上半分の「私権構造」と「意識潮流」。
つまり、まず現代の社会構造をしっかり押さえている、という点です。

今後の社会を見通す為には、今の社会を構造的に捉えることが不可欠です!


連日報道される米国の金融破綻は、金融市場が虚構、すなわち「騙し」の世界であり、かつ極めて脆弱な構造にあった事を世界に見せつけました。
格付けAaaの証券会社ですらあっさり潰れてしまうこの現実は、「事実はどうなの?」「本当の事を知りたい!」という意識をいよいよ顕在化させました。
さらにこの金融破綻の波は日本にも押し寄せつつあります。金融危機は遠い外国の話ではありません。

今、多くのマスコミ報道はこの危機的な状況にだけにスポットを当て騒ぎ立てるのみで、その必然構造を切開する事をしません。
視聴者からすれば、「なんだか分からない」けど「とにかく大変らしい」と不安感を煽られるだけでちっともスッキリしません。

しかし、虚構=だましという金融市場の本質を知れば、金融破綻とは決して青天の霹靂などではなく、必然的な構造なのだと言うことが理解できます。
さらに、「儲かるか否か」の架空経済が、「必要か否か」のという、みんなが期待している活動へ金が回る妨げとなっている事。
金融破局とは、この妨げが崩れ、本当にみんなが必要としている物や活動にお金が回る、
真っ当な経済システムを構築するチャンスと捉えることも出来ます。


つまり、
金融破綻とは新しい時代の扉を開く可能性を秘めている
と言えます。

目先の事象や報道に右往左往していても疲弊するばかりですが、
市場経済や金融=金貸しの実体等、過去から現在までの私権構造をしっかり押さえる事によってこうした可能性が見えてきます。


経済の問題は、現在の経済だけ見ていても答えが出ない。市場社会全体を歴史的、構造的に捉えることが不可欠です。
答える店主も、場合によっては全面展開を要する高度なデモですが、それだけにやりがいもあるし勉強も必要性を痛感します。
是非皆さん、なんで屋の金融破綻デモ、聞きに来てください!

以上、やまこうでした。
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2 コメント

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金融危機 (ニシヒデ)
2008-10-14 19:31:11
金融危機→経済活動混乱は避けられないとは思いますが、現在の市場システムを維持する方策を実行しても、決して解決に向かうことはないですね。

現存する金融システムが、ダマシに基づく真っ当なものではなかったのですから。

なぜこのような金融システムが作りだされたのか、作り出される以前はどうだったのかをとことん解明することが、新しいシステムを築く土台となるように思います。
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Unknown (サハル)
2008-10-14 22:46:20
原因がわからないことほど不安なことは無いですね。だから、
>今後の社会を見通す為には、今の社会を構造的に捉えることが不可欠です!<
は納得できます。
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