中田真秀(なかたまほ)のブログ

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首都大講義分析化学II四回目

2012-05-08 12:44:23 | 日記
四回め。

さて、教科書が不具合散見されるので、どうしたらいいのか思いあぐねる。つまり、
定義をせずになんとなく文脈から言葉を定義するような書き方をしているところがあるのだ。
具体的には、酸化還元滴定の章には、酸化還元滴定の定義が書いてなかった。文脈からは、還元剤か酸化剤を
用いて滴定するということがなんとかわかるが、さすがに不親切であろう。著者に連絡を取って議論したい気にも一瞬なるが...

で、やっぱり学部生相手の授業というのはどうしても研究の話ができず、単調になってしまった。
教科書の書き方は高校生レベルであった。ロジカルには全く問題がないが、大学で習う微積で
エレガントに処理したいものである。高校までの数学、物理だとどうしても微分積分がいい加減なので
不満もたまるが、ちゃんと実数から始まる微積をやると、いろんなものがキッチリ処理できてすっきり
する。微積はそもそも物理(ニュートンやライプニッツ)からきているものなので相性は抜群である。

前回は比較的優秀だったので今回は、センスを問う問題を出してみた。今回のセンスとは、物理的、化学的な
近似とは何かということである。どの物理量がどの物理量より小さく無視できる、ということである。
授業中連呼してみた。数名、ちゃんとわかってくれている人がいた。

今回も午後二時半くらいからの、眠い時間まじめに皆さん聞いてくれてうれしかった。
ありがたいです。

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