中田真秀(なかたまほ)のブログ

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理論化学、量子化学、理論物理の違い...学生にとって:構造化学

2015-02-16 11:20:00 | 日記
理論化学、量子化学は面白いんだけど、化学の中ではかなり不人気である。理由は、数式が苦手な人が化学には多いからだ。
確かに有機化学の人は多分数式をほとんど見ないだろうなと思う。Gaussianは触るだろうけど。

理論物理は全く逆で、物理の学生は数学も大好きで、理論物理はむしろ人気がある。数学か物理か。迷う学生は多い。
ということで、理論化学や量子化学でやる気のある学生を集めるのはなかなか難しい。

化学には進んでほしいけれど工学系だろうが理学系だろうが、まさか情報系だろうが、量子化学が出てくることはある。
他にも有機化学、無機化学、物理化学、薬学、物性物理、原子物理...様々なところで顔を出す。計算を流すだけの場合がほとんどだが、大まかに知っていないと全くわからないだろう。
基礎的なところはもはやほぼ完成してしまったが、応用をすること、より巨大系に適用できるようにする研究は
まだまだ重要である。

分野はもはや垣根がない。当たり前だが物性物理の人は、例えば超電導などを考えたい場合銅のd軌道が、
ということを平気で使う。

構造化学は、そんな学生たちにとってもサラッとでも量子化学を学ぶ機会を提供できる。

なんだかんだいってちゃんと第一原理から化学を説明できて学んでもらえる機会を作ってもらえてすごく嬉しい。

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