中田真秀(なかたまほ)のブログ

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OpenOffice.orgのソースコードを毎マイルストーンでチェックアウトしている

2010-04-22 07:51:57 | 日記
私は、2005年9月くらいからOpenOffice.orgのソースコードをマイルストーン毎にチェックアウトしている

これはどうしてこんなことをやっているか。簡単な、無駄なこと、とおもうかもしれないが、品質保証の一貫である。
OpenOffice.orgは巨大なソフトウェアであるため、常識が通じない。

  • CVSではチェックアウトに2時間くらいかかっていたし、tagが行われても時々失敗していた。なぜかチェックアウトできないモジュールもあったし、そもそもtagができてないのもあった(それからsvn, mercurialに管理ツールは移っていった)。
  • マイルストーンのタグは打たれていたが、これは本当にハンブルグがやっているビルドと等価なんだろうか。外側から確認したい(時々そうではなかった; このリリースエンジニアリングはハンブルグ以外手出しできない)。時々Issueで私のビルドとハンブルグのビルドの違いからどういうバグか推察するということも行われたことがある。それほど信頼していただいた。
  • MacOSX, FreeBSDへの移植の問題。放置しているとたくさん問題が出てくる。とにかく細かく指摘しつづけることが重要。
  • 一体何言語サポートされているのか知りたかった。
  • なお、md5, sha256はPavel Janik経由である中国の方からリクエストをいただいた。


私が行うチェックアウトは品質が高い。
  • というのもMacOSX, FreeBSDでビルドが通ることをチェックしてあるからだ。
  • FreeBSDでは私がコミッターであるという特権を使い、md5, sha256を記録している。good-dayのftpサーバががのっとられたとしても、FreeBSDと私の信頼性からソースの正当性はチェックできる。



最後に私はOpenOffice.orgで何言語あるか、知りたかった。私がビルドを提供することで、何言語あるか一目瞭然となる。これを暫く続けた後、当時10程度の言語しかビルドをしてこなかったハンブルグが、多くの言語をビルドする用になってきた。Joostがそのポリシーをあげていた。80%UI, Helpがあればビルド提供するだったと思う。

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