中田真秀(なかたまほ)のブログ

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戯言 efficient market hypothesis:効率的市場仮説

2013-08-09 09:31:22 | 日記
暑いですな~。頭が働かないので、戯言でも

弱度の(weak-form)の効率的市場仮説は、株価の時系列が過去全てについてわかっているとき、それを使って
将来にわたって安定して収益があげられない、ということなんだけど、この仮説は否定も肯定もされてない。
学者は肯定的、実務家は否定的にとらえているフシもあるが、どうなんだろと思った。

コレって、テクニカル分析を否定的にみてる、ということだよね。
もう少し一般的に言うと、市場参加者があるアルゴリズムを用いたテクニカル分析を行って取引を行う場合、
どんなに頑張っても安定して収益が得られません、ということだよね。

で、こう書くと全然わけがわからんから、同等かつ具体的な問題に置き換えてみると、

ある人はメタトレーダー4で為替取引をすることにする。で、ExpertAdviser(EA)を組んで取引する。
ただしEAは過去のティックデータのみ使ってアルゴリズムを組み立てるとする。裁量は禁止。
そうすると、どうがんばってもそこから収益は得られません、みたいになる。

アレと思うのだが、この問題設定ってあんま意味がない。市場参加者も他にいるわけだし、時間設定を
どうするかも無いし。

もし、すべての市場参加者が極端に保守的で取引を一切しない、というのであれば、そもそも固定相場制と同じになる。つまり
効率的といえる(まぁそもそも市場が存在しないとも言えるので意味が無いとも言えなくもないが)。
もし、均衡を保つような市場参加者しかいない場合、ある参加者のみがアルゴリズムで取引するとしても、
効率的にはできるだろうので肯定的。
しかしながら、マーチンゲールでの取引もかなりの確率で弱度の効率的市場仮説の否定できる。全員がやると
ダメだけど。

じゃあ市場参加者もモデル化というのをしたら、そのモデルに当てはまらないモデルで取引する
参加者がでてくるだろうから、必ずしもモデル化が良いわけでもない。人間は必ずしも合理的でないわけだし。

で、時間がどこまでというのも考えてない。人類の歴史は有限時間内に終わるということを考えれば(あと1万年持てば大したもんだ)、
歴史内で効率的ということを示せばよいのか?株式や為替というのも意外と曖昧なもので、
ドイツマルクがユーロになったらどうなの?とか倒産したら違う銘柄でテクニカルを続けるとか考え始めると
ちゃんと定義するにも無理がある。

まぁこういう仮設をおいてまじめに考えてしまうところが経済学なんだろうな~

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