多倍長精度BLAS, LAPACKであるMPACKの新バージョンである0.6.5の公開が遅れている。三月末に公開する予定だった(約束したのは藤澤先生だけである、申し訳ないです)が、果たせなかった。その理由は三つある。一つ目。現在、MPFR対応を急いでいるが、これにてこずっているからである。特に複素数のC++ラッパーはMPCを用い、新規に書き直している最中である。なぜMPFR対応か。これはGMPは計算の正確さより速度に主眼が置かれていて丸めモードなどに一切の制御ができないことによる。またMPC対応も時間がかかっている。複素数対応を少し甘く見ていたようである。二つ目。品質保証プログラムの書き換え。MPFRはBLAS/LAPACKと比較、GMP, QDはMPFRと比較、することでより信頼性の高い品質保証をしたいと考えている。こうすると大幅な書き換えが必要になる。三つめ。論文を書いている。遅筆である。
このようなライブラリ作成は人間の力全てが試されている気がする。並列計算のリクエスト、LAPACKルーチンの充実など、問い合わせが多い。
このようなライブラリ作成は人間の力全てが試されている気がする。並列計算のリクエスト、LAPACKルーチンの充実など、問い合わせが多い。
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