‘21年8月21日13:30~15:00 ウィルあいち
夏のイベントとしては、参加者が外来種を捕って調理して食べる企画が人気があるのですが、コロナ禍の波が収まらないので、今年は他団体が行っている外来種を食べて減らす活動を講演で紹介させてもらいました。
豊田市旭地区で活動している「竹々木々工房」さんのモウソウチクによるメンマ作りです。
第1部として当会の宇野顧問より外来種全般の話題からスタート。移入してきた時代によってモンシロチョウも外来種に含まれたり、外来種によって在来種が食われたり場所を占領される事例。特定外来種分類にアメリカザリガニとミシシッピアカミミガメが仲間入りする話題も出ました。
そして外来種といえども大切な命があるのだから、駆除して殺すだけでなく、おいしく食べてあげる事例の話です。当会での3回にわたる調理イベントや外来タンポポジャムの作り方レシピも紹介されました。
第2部は「竹々木々工房」代表の大山侑希さんから活動内容について発表してもらいました。モウソウチクも侵略性の高い外来種であること。駆除したくても地主の許可を得られなかったり、地下茎が固くて強くて大変なこと。戦後はプラスチック材が出回ったせいで竹材の需要が無くなり、日本中で竹林の大繁殖が放置されていることなどが紹介されました。「竹々木々工房」さんは3年前から豊田市旭地区の主婦5人で活動を開始しました。里山暮らしでやりたくても1人では難しいことを、協力しながらできる範囲でやるとのこと。
活動内容は1.親子向け竹っこくらぶ(竹はんごう・手ぬぐい染め)、2.大人向け竹林整備プログラム(伐採・炭焼き・竹チッパー)、3メンマづくり(幼竹刈り・カット・釜茹で・塩蔵・天日干し・レシピ作り・商品販売)。5人でよくやっているなあと感心しました。
そして味付けメンマの試食もさせてもらえました。醤油・みりん・酒・ごま油・酢・にんにく・しょうが・塩・鷹の爪で味付けしてあるそうです。食べてみると、柔らかい歯ごたえと程よくマイルドな塩味辛味でおいしかったです。商品はオンラインショップから国産発行穂先メンマが777円などで購入できます。https://chikumoku.shop-pro.jp/
増えすぎて環境に迷惑な侵略的外来種。それらを減らす活動がつらくて、生物も死んでかわいそうなだけでは駆除が進みません。だからこのようにおいしく食べることは、私たち人間が環境に貢献するためのモチベーションにもなるのではないでしょうか。
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