なごらいの活動レポート

なごや外来種を考える会
・・・略して「なごらい」です。
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トウネズミモチ駆除実験2020

2020-01-21 | 日記
'20年1月13日(月)

 

2015年から侵略的な外来樹木トウネズミモチを食塩で枯死させる実験を続けてきましたが、今年も継続中。太めの樹木を枯死させる「塩盛り法」は85%枯死させることが検証できたので、昨年から細いひこばえや実生を枯死させる「テープ筒塩法」をさらに工夫しました。塩は効果が高いのですが、問題は細い木の断面から食塩を十分に吸収させにくいことです。



昨年試した方法は、テープ筒詰めた食塩を水で湿らせるというものでしたが、結果はどうでしょうか。19‐1は効果なくひこばえ再生していました。19-2は枯死成功です。他の実験体は残念ながら消失して結果はデータ不足ですが、1本は再生したので効果は高くなさそうです。

 


そこで次の方法として、細い木の表皮を剥き取ったうえで、塩水を含ませた脱脂綿を巻き付ける方法を考えました。名付けて「綿塩巻き法」。表皮の裏側に通る師管から食塩水を吸収させる狙いです。また、表皮を剥いで師管の通りを切断し養分の供給を断つ、いわゆる「巻き枯らし」も試してみました。


もう一つ、細い木の切断面にドリル穴をあけて塩水を注入し、テープ筒塩を巻いた中に、さらに塩水を含ませた脱脂綿を詰め込む方法も試すことにします。「テープ筒塩法」の改良バージョンです。
  



以上3種類の方法を2本ずつ実験しました。これで効果がどうなのか、3か月ほど様子を見ます。