なごらいの活動レポート

なごや外来種を考える会
・・・略して「なごらい」です。
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明徳公園トウネズミモチ駆除実験続き

2019-01-17 | 日記
‘19年1月14日10:30~13:00



2015年から侵略的な外来樹木トウネズミモチを食塩で枯死させる実験を続けてきましたが、今年も継続実験を行いました。と言っても太めの樹木を枯死させる「塩盛り法」は昨年までに85%枯死させることが検証できたので、今回は細いひこばえや実生を枯死させる「テープ筒塩法」をさらに検証しました。



 
 

 

昨年の処置で40%までしか枯死させられずひこばえを再生してしまったのは、紙製ガムテープが弱かったためと考え、18年9月24日に3本のひこばえに布製ガムテープでしっかりと「テープ筒塩」を処置しました。その4か月後に確認しに行ったところ、やはり2本から再びひこばえが再生しており、もう1本は公園管理者による倒木積み上げのため確認ができませんでした。いずれにしてもひこばえの駆除方法はまだまだ改善の余地があるようです。

 

実は9月24日の処置時にはひこばえの根元に塩水アンプルも注入しておいたのですが、これも効果が薄かったと言えそうです。特に大きな木を切り倒した後のひこばえの場合、根が深く長く伸びているはずなので、根元にアンプルの塩水を1~2本注入したぐらいでは十分に塩分を吸収させられないのだと思います。
それでは次の一手はどうするか?ということで考えたのが、「テープ筒塩」のふたを閉める前に食塩を水で湿らせて、師管から吸収させやすくすることを思いつき、今回やってみました。これでまたしばらく様子を見たいと思います。