‘17年1月9日(土) 10~12時 明徳公園
2012年から始めた侵略的な外来樹木駆除実験の内の「塩盛り法」を継続します。今年も明徳公園でトウネズミモチを対象にしました。「塩盛り法」をおさらいすると、樹木を切り倒し、塩の吸収を良くするために切り口の外周付近の師管あたりにドリルで穴を開けて、切り口に食塩を盛り、雨風を防ぐための防水シートをカバーするという駆除方法です。再生力の高い外来樹木に塩の成分を吸収させて枯死させるわけですが、手間もかからず費用も安くて効果が高いです。
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まず一昨年実験を行ったトウネズミモチの試験体10本がその後どうなったかの検証です。10本中9本は完全に枯死していました。昨年根元から蘖(ひこばえ)再生していたものにはガムテープで筒を巻き、その中に塩を詰める「テープ筒塩法」を4体試行していましたが、そのうち3体は完全に枯死させられました。残念だったのはNo.7の1体だけ根元から蘖(ひこばえ)再生していました。1.8mと1m、2本も長い蘖(ひこばえ)を伸ばしていました。その要因を考えてみたのですが、まず切り株の高さが25cmもあり、塩の効果が根まで届かなかった可能性があります。また草刈り業者によって状態を変更させられたか、あるいは一般の人にテープ筒をはがされたか、ガムテープの筒がなくなっていたのです。なので、これらに気を付ければ「塩盛り法」及び「テープ筒塩法」は駆除効果が高いとみて良いと思います。
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さて今年も「塩盛り法」と「テープ筒塩法」で5体のトウネズミモチに実験をやってみました。直径20cmぐらいの太いもの3本と直径1cmの細いもの2本を選びました。太い樹木を手ノコで切るのはキツいし時間もかかります。安全のために皆ヘルメットを着用し、もやい結びで掛けたロープで引きながら、周辺の通行人にも充分気を付けて切り倒しました。切り株高さは昨年考察した通りの15cmとしました。倒したらすぐにその場で細かく切り分けて森の中に積み置きします。太い切り株には「塩盛り法」、細い切り株にはガムテープで巻いて塩を詰めた「テープ筒塩法」を行いました。太い切り株用のカバーは以前はブルーシートなどの塩ビ製を使っていましたが、より環境にやさしい布製の介護用防水シートを使用することにしました。太いものにも細いものにも効果があるかどうか、時々防水シートカバーやガムテープが剥がれていないかチェックしながら効果を検証して行きます。
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