‘22年1月9日14:00~16:00
「なごらい」では以前から外来樹木を駆除する簡単で安価な方法を実験してきました。
太いものには切り倒した断面に塩を盛る「盛り塩法」。
細いものには断面にガムテープをラッパ状に巻いて塩を入れ込む「テープ筒塩法」や
表皮を削り取って食塩水を浸した脱脂綿を巻きつける「塩綿巻き法」などが効果がありました。
今回は塩を使わず針金や番線で締め付けて師管をつぶし枯らす方法を試してみます。
食塩を使わないということは、これでうまく行けば、周辺の土壌・植物や動物に対してさらに影響を与えずに駆除できることになります。
用意するのは「鉄なまし番線」と「カッター」と「シノ」です。
ホームセンターに番線は10番一種類しか売っていなかったのでこれを購入。
番線の締め付けにもコツがいるのでYOUTUBEなどで事前学習し、練習していきます。
明徳公園に行って直径3cmぐらいのやや細めのトウネズミモチに対して番線法を施します。
細めの樹木なら立ち枯れさせて倒木しても人にケガをさせる恐れがないです。
最近の実験で手ごろなトウネズミモチはほとんど駆除してしまったので4本だけやってみます。
1本目は直径5cm以上のものだったのでノコギリで切り倒してから締め付けましたが、次の3本は細めのものなので切り倒さず、そのまま番線締めを施しました。
やってみてわかったのは10番の番線では太すぎて、シノに巻きつけるのに力が要ることでした。
思ったような形に巻きつけないと、ダンゴ状になったりねじ切れやすいので、もう少し細いものの方が良さそうですね。
それでも何回かやり直しながら、きつくきつく巻き締めました。見た目でも表皮に深く食い込んでいるのが分かります。
この状態でとりあえず3か月様子を見てみます。
うまく行かなければ、次の一手は表皮を削り取ってから番線巻きをやってみましょう。
表皮向きの手間はかかるけど、その方が維管束形成層ごとつぶしやすいかもしれません。