ペニンシュラホテルからリムジンに乗って空港へ、
スムーズなリレーションで旅の最後を優雅に締めくくるはずが・・・
わたしたちは今、悪名高いツートンカラーのタクシーに乗っている。
なんでよ!なんでこうなるのよ
サウナで温まった身体は、ホテルのきつい冷房ですっかり冷たくなっている。
神経はピリピリしてるし、頭は冴え冴えと冷め切っている。
「メーターを倒しなさい!」
走り出してもメーターを倒さない運転手に向って叫んだ。
ああ、また戦いが始まるのか・・・
「空港は遠いからメーターではいけないよ。ここから45kmもあるんだ、450バーツかかる」
と運転手はしゃあしゃあと言った。(ちなみに空港は30km以内)
「そんなら降りるわ、クルマをとめて」とわたしは答える。
「わかったよ、メーター倒すよ」運転手はメーターを倒した。
しかし、いったん不信感を持った運転手に対してもう信用することはできなかった。
クルマがタクシン橋から反対の方向を向いたとき「とめなさい!」とわたしは叫んだ。
「降りる!」
橋を渡るには、もしかしたらループを一回転して乗るのかも知れない。
しかし何度も遠まわりされてる経験から、クルマが目的地以外を向くことは耐えられないのだ。
あたりは真っ暗でクルマもそれほど走っていない。
こんなところで次のクルマが拾えるのだろうか・・・
しかも今度のタクシーが正直運転手の可能性は限りなくゼロなのだ。
もう・・いったいわたしたちはどうなってしまうのだ
ダーリンがドアを開けたとき、運転手が「じゃあ、いくら払う?」
と変な英語で交渉をもちかけてきた。
反射的に「300バーツ」と答えるわたし。
すると、「よし!300バーツで行くよ」
意外にも運転手はあっさりOKしメーターを元に戻した。
あっけなく交渉成立してこっちのほうがびっくりだ。
300バーツってそんなに満足する値段なのかしら・・・?
そんなワケで、わたしたちは思ってもみなかった交渉制タクシーに乗って空港へ向うことになったのです。
ガイドブックには、絶対乗ってはいけないとされている交渉制のタクシーに・・
クルマは、タクシン橋を超えてすぐ北上した。
道はあってるようだ。
すると運転手は「高速に乗るか?」と聞いてきた。
「ええ乗って。もちろんあなたが払うのよ」
「いいよ、こんなくらい安いもんさ」と言いながら、運転手は小銭を出した。
そのやり取りをダーリンが苦笑しながら聞いている。
何よ何よ、わたしは悪者にやられないように必死なのよ~
クルマは快適に高速を北上する。
この運転手はとても運転が上手で、しかもずるい。
わたしたちになんの不安も感じさせずに、何台ものクルマを追い抜き
たった30分で空港に到着してしまった。
クルマから降りてトランクを出してもらい、ダーリンが300バーツ払っている。
運転手は良く見れば、けっこうかわいい若者だった。
彼はこっちを見て「気をつけて」だか「ありがとう」だか言ったが、わたしは無視した。
トランクを転がしながらダーリンが「いい運転手やったやん」と言った。
こんなに早く空港につけてくれたし、運転も上手だったし、
値段は最初吹っかけられたがけっきょくはそこそこの値段だったし。
わたしにはいい運転手だったとはけして思えないけど、でも結果はオーライだ。
こっちがメーターを主張していたら、もしかしたら遠回りされていたかもしれない。
そんなことされたら時間がギリギリになっていただろう。
けっきょくは交渉してよかったのかも。
チケットカウンターで手続きすれば、ひとまず安心です。
さあ、リムジンに文句を言いにいくぞ!とダーリンに言ったら、
そんなことしてる時間はないと言われてしまった。
「チェックインすれば置いてかれることないって・・」と未練たらたら言うと
「俺、置いてかれたことある」とダーリン。
あいや~
と言うわけで、そのまま出国エリアへ。
離陸まであと20分となりました。
思えば、なんだかんだで夕食を食べていません。
レストランでタイ最後の食事をしようと歩きかけたときに、無情にもアナウンスが聞こえてきました。
「関空行きの最終のご案内です・・・」
え~~~~~もう最終コールなの?
急いで売店でサンドウィッチとオレンジジュースを買い込み
ドタバタと機上の人になりました。
シートベルトをすると同時にジュースを一気飲みしたダーリン。
ホントに喉がカラカラになる2時間でした。
・・・と言うわけで、わたしたちは無事に日本に帰ってきました。
翌朝、関空から出て「りんくう駅」に降りると、
わたしたちのクルマを停めていたパーキングのお迎えが待っていてくれました。
「やっぱり日本人の仕事は完ぺきだわ」
日本人のビジネススキルを絶賛してタイ旅行記は終了です。
めでたしめでたし
・・なんてことないのですよ。
このままじゃ終われないわけです。
スムーズなリレーションで旅の最後を優雅に締めくくるはずが・・・
わたしたちは今、悪名高いツートンカラーのタクシーに乗っている。
なんでよ!なんでこうなるのよ
サウナで温まった身体は、ホテルのきつい冷房ですっかり冷たくなっている。
神経はピリピリしてるし、頭は冴え冴えと冷め切っている。
「メーターを倒しなさい!」
走り出してもメーターを倒さない運転手に向って叫んだ。
ああ、また戦いが始まるのか・・・
「空港は遠いからメーターではいけないよ。ここから45kmもあるんだ、450バーツかかる」
と運転手はしゃあしゃあと言った。(ちなみに空港は30km以内)
「そんなら降りるわ、クルマをとめて」とわたしは答える。
「わかったよ、メーター倒すよ」運転手はメーターを倒した。
しかし、いったん不信感を持った運転手に対してもう信用することはできなかった。
クルマがタクシン橋から反対の方向を向いたとき「とめなさい!」とわたしは叫んだ。
「降りる!」
橋を渡るには、もしかしたらループを一回転して乗るのかも知れない。
しかし何度も遠まわりされてる経験から、クルマが目的地以外を向くことは耐えられないのだ。
あたりは真っ暗でクルマもそれほど走っていない。
こんなところで次のクルマが拾えるのだろうか・・・
しかも今度のタクシーが正直運転手の可能性は限りなくゼロなのだ。
もう・・いったいわたしたちはどうなってしまうのだ
ダーリンがドアを開けたとき、運転手が「じゃあ、いくら払う?」
と変な英語で交渉をもちかけてきた。
反射的に「300バーツ」と答えるわたし。
すると、「よし!300バーツで行くよ」
意外にも運転手はあっさりOKしメーターを元に戻した。
あっけなく交渉成立してこっちのほうがびっくりだ。
300バーツってそんなに満足する値段なのかしら・・・?
そんなワケで、わたしたちは思ってもみなかった交渉制タクシーに乗って空港へ向うことになったのです。
ガイドブックには、絶対乗ってはいけないとされている交渉制のタクシーに・・
クルマは、タクシン橋を超えてすぐ北上した。
道はあってるようだ。
すると運転手は「高速に乗るか?」と聞いてきた。
「ええ乗って。もちろんあなたが払うのよ」
「いいよ、こんなくらい安いもんさ」と言いながら、運転手は小銭を出した。
そのやり取りをダーリンが苦笑しながら聞いている。
何よ何よ、わたしは悪者にやられないように必死なのよ~
クルマは快適に高速を北上する。
この運転手はとても運転が上手で、しかもずるい。
わたしたちになんの不安も感じさせずに、何台ものクルマを追い抜き
たった30分で空港に到着してしまった。
クルマから降りてトランクを出してもらい、ダーリンが300バーツ払っている。
運転手は良く見れば、けっこうかわいい若者だった。
彼はこっちを見て「気をつけて」だか「ありがとう」だか言ったが、わたしは無視した。
トランクを転がしながらダーリンが「いい運転手やったやん」と言った。
こんなに早く空港につけてくれたし、運転も上手だったし、
値段は最初吹っかけられたがけっきょくはそこそこの値段だったし。
わたしにはいい運転手だったとはけして思えないけど、でも結果はオーライだ。
こっちがメーターを主張していたら、もしかしたら遠回りされていたかもしれない。
そんなことされたら時間がギリギリになっていただろう。
けっきょくは交渉してよかったのかも。
チケットカウンターで手続きすれば、ひとまず安心です。
さあ、リムジンに文句を言いにいくぞ!とダーリンに言ったら、
そんなことしてる時間はないと言われてしまった。
「チェックインすれば置いてかれることないって・・」と未練たらたら言うと
「俺、置いてかれたことある」とダーリン。
あいや~
と言うわけで、そのまま出国エリアへ。
離陸まであと20分となりました。
思えば、なんだかんだで夕食を食べていません。
レストランでタイ最後の食事をしようと歩きかけたときに、無情にもアナウンスが聞こえてきました。
「関空行きの最終のご案内です・・・」
え~~~~~もう最終コールなの?
急いで売店でサンドウィッチとオレンジジュースを買い込み
ドタバタと機上の人になりました。
シートベルトをすると同時にジュースを一気飲みしたダーリン。
ホントに喉がカラカラになる2時間でした。
・・・と言うわけで、わたしたちは無事に日本に帰ってきました。
翌朝、関空から出て「りんくう駅」に降りると、
わたしたちのクルマを停めていたパーキングのお迎えが待っていてくれました。
「やっぱり日本人の仕事は完ぺきだわ」
日本人のビジネススキルを絶賛してタイ旅行記は終了です。
めでたしめでたし
・・なんてことないのですよ。
このままじゃ終われないわけです。