隊長曰く/RFC名古屋

釣れた日には釣りのハナシでも(笑)

金華山を禿山に?

2022年01月23日 07時00分00秒 | つぶやKING

 この写真も「ぎふ灯り物語2022」のひとコマ。和傘の背景の岩肌は、信長が客をもてなすために人工の滝を設けたと言われる場所です。実は戦国の頃の金華山は、このような岩肌が一面に露出した禿山だったという説があります。その理由に考えられているのが、道三や信長ら城主が山頂の城の防御のために、敵の隠れ場となる森を伐り払ったという説。どちらも確証に欠けるもので「有力な説」という表現にとどまりますが、まぁ信長ならやりかねませんね。

 この説に基づき岐阜市では、金華山の山頂、岐阜城周辺の樹木を戦国の頃のように伐採しようという計画を進めています。金華山はほぼまるごと国有林ですから国との調整が必要ですが、なんだか実現しそうな気配です。せっかく育った森を皆伐するのだったら僕は反対ですが、山頂だけなら、観光施策としてそれもありかなとは思います。でもさぁ、その前に岐阜城や麓の信長居館を信長の時代の形に復元できないかなぁ?信長居館は復元CGが既に完成しているから、資金さえあれば難しくないでしょ。岐阜城天守は史料が乏しく難しいみたいだけれど、少なくとも出自不明な今の姿(取り壊された岐阜城の廃材を用いて建てられたとされる加納城を参考に設計されたものの、出来上がってみると設計とはまったく異なる姿になっていたという、世にも不思議なお話)は、歴史遺産としてはどうかと思うよ。