長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

辰野ホタル

2012年07月01日 | スナップ
2012年6月30日、辰野町の松尾峡・ほたる童謡公園に行って来ました。


わらべ橋
辰野町出身の彫刻家、瀬戸團治氏(1905-1991)作製の裸婦像「きよらか」と天竜川にポプラ並木


べ~~
目が光っていてちょっとこわい~~!ニュージーランド・ワイトモ・ディストリクトから寄贈された二体のカービングの一つ。マオリの人々の伝統芸術です。二体は男女、昼夜のような対極を表し、均衡と調和を表現し、勇者の象徴にもなっているということです。この他、友好都市・千葉県鋸南町のコーナーもありました。


ひょうたん池
ヒツジグサがたくさん。花がいくつか咲いていました。


高台から
ホタルの発生地の全貌

google地図で上空からの写真を見ると・・・すごい。ホタルのために水路をうねうね造ったのですね。辰野町ホタル保護条例というのがあって、ホタルとカワニナの捕獲が禁止されています。


アジサイとナヨクサフジ


ナヨクサフジ
 繁殖力旺盛で雑草扱いですが、花はきれいです。


クスサンの幼虫
 ぱっと見ではどちらが頭かわかりにくいです。右下の頭をリズミカルに動かしながら桜の葉を食べていました。白い毛で覆われているのでシラガタロウと呼ばれます。この他にも色々な毛虫がいっぱい。ホタルを保護するということは色々な虫も住みやすいということなのでしょうね。この他にも、初めて見る虫がいくつもありました。ヘビトンボの仲間とか、白黒のツートンカラーのクモが他のクモの巣の上を走り回っていたりとか。。。自然観察には最適なところです。

 看板にあったホタル情報引用
ゲンジボタルの生息に必要な条件
    幼虫が成長し、成虫になるのに必要な条件
水がきれいで、水質、水温、水量が安定している。
水の流れが早いところと遅いところがある。
水に溶けている酸素の量が多い。
餌になるカワニナなどの巻貝がいる。
蛹を作るために必要な柔らかい土でできた岸がある。
幼虫の隠れる場所がある。

    成虫が生活し、後尾、産卵するための条件
風当たりが強くない。
灯りなどが少なく、夜は十分に暗くなる。
成虫が休める草や樹木などがある。
産卵のためのコケなどが川岸に生えている。

けっこう条件厳しいですね。


虫癭(虫えい 虫こぶ)
クスサンが食べていた桜の木は虫癭だらけでした。


虫癭
ヒメヨモギに付いていた虫癭。ころころしていてかわいい感じ。


小川
 水路に生えているのはクレソン?こんな雰囲気。ホタルにピッタリですね。


ホタルブクロ(キキョウ科ホタルブクロ属)
 ホタルブクロとヤマホタルブクロの簡単な見分け方。がくの部分がこの写真のように反り返るのがホタルブクロ。花も大きく長いです。ヤマホタルブクロは反り返らずこんもり丸みを帯びます。名の通りこの花の中でホタルが光れば面白いだろうなと。でもここでは捕獲禁止だし、偶然に入ることはないだろうから。


ゲンジボタル
 ホタルを撮るのはむずかしいです。この写真はISO1600 絞り4.0 シャッタースピード15秒で露出しました。
レンズの都合で絞り4でしたが、もっと明るいレンズで撮りたいところです。もっと広角で水路などが写るように撮りたかったのですが、人が超多くて、ホタルの数が少なかったのでこれで諦めて帰ることにしました。わぁ、明るいホタル!!と思ったら乱舞する携帯モニターだったりするし。。。

ゲンジボタルとヘイケボタルの違いについて看板の情報を引用
 
ゲンジボタル
オス15mmメス20mm
ゆっくり点滅 
流れのある水路や小川 
群れをなし一斉に光る 成虫は7~8月にかけ長期発生

ヘイケボタル
オス8mmメス10mm
チカチカ点滅
水田や池沼
成虫は7~8月にかけ長期発生

両者はかなり違いがあるのですね。

辰野町発表のホタル数をグラフにしてみました。黒に黄色のホタルイメージグラフ。


16日は風雨強く、19日は台風4号で暴風雨でした。やはり風雨が強いと出現数は大きく減るのですね。それと、「たくさん」見られる期間は2週間くらいと短め。油断していると見逃します。私も行くのが遅かったぁ。。。残念。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿