都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

災害の経験の共有を

2019-10-25 02:51:44 | 都市経営

 今回の一級河川の越水や決壊について「この10年予算がつかなかった」とあるが本当だろうか。高水治水(堤防内に洪水をためる https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%BB%E6%B0%B4 )の限界、内水氾濫、支川の洪水など問題がある。

 できれば、かつての一部に氾濫原をもつ治水方式があればいいのだが、反対に天井川の下にある氾濫原が住宅開発されるという事例も言いたくないがある。

 すべては、高度成長期のスプロール(都市拡大)による。人口減少というなら、見捨てるエリアも「洪水危険地域」として都市計画で指摘し、新規開発抑制を行う時代だ。そのようなエリアは長くても50年ほどの歴史しかないはずだ。

 半面、武蔵小杉のタワー・マンションの洪水による停電事故など「ざまあみろ」のような風潮がある。考えてみよう、いつ何が陥穽になるかわからない。今回の事故で、地下電気室のタワー・マンションは値崩れとなるが、これが市場形成だ。(所有者には気の毒としか言いようがないが)陥穽を実証したエリアは暖かいまなざしで助けあおう。でなと知見が集約できない。

 減災には、事例の共有と失敗の蓄積が必要だ


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