万里村奈加の部屋

ネコとつまみ食いと、時々マンガの日々

あの鳥をとってくれろと鳴く子かな

2009年11月24日 | ネコ日和
いや、鳥はいない。

魔女が「ダーウィンが来た!」の録画を見ていて、その中で鳥が鳴いただけ。


それでも王様はどこかにいると探している。



あれ?僕の気の迷いだったのかな?


うーーん・・・



ねぇ、魔女、いたよね。

・・・・・そう言われても。

            *

            *

            *


先日、魔女は母の代理でお歳暮を出しにデパートに行って来た。
ガラガラだった。
厳しい時代はどこまで続く?


病気のおみやげ

2009年11月17日 | ネコ日和
結果として、高度医療センターでの王様は、
治療と呼べるほどの治療はしなかった。

体調を整えるために輸液をばんばん入れて、血液の状態を調べることの繰り返し。


副作用の多いステロイド治療は見送り、

今ではビタミン剤も飲まなくなった。


もしかしたら、
丁寧にケアをしてくれる街の獣医さんだったら、この状態には持っていけたかもしれない。

でも、原因がわからず心配し続けることに比べたら魔女はずっと楽になった。
王様の体質とはずっと付き合っていかなければならない。


ただ、病気をした王様は一段と 暴君 になり、夜中の2時から魔女を起こし続ける。


いいよ、もう慣れっこだもんね。
夜中、王様に起こされてソファに寄りかかっていると、
後ろから小さな音が聞こえてくる。


「ぐーるぐーるぐーる……」



王様…、子供時代にしかゴロゴロ言わなかったのに。


そう、王様は病気をして“ぐーるぐーるの技”を覚えた。

魔女はまた骨抜きにされている。


ネコの入院室

2009年11月16日 | ネコ日和
JARMeCのネコの入院室には数えきれないほどのケージがあった。
犬の方は入ったことがないのでわからないが、
ワンワン・キャンキャンと声が聞こえ、ネコと違ってやたらにぎやかだった。


王様と一緒に入院していたニャンコは7頭だった。


面会に行くと1階の受付で名前を書き込む。
4階のラウンジで待っていると名前が呼ばれてネコの入院室に通してもらえる。

患者(患畜?)さんの脱走を予防するために、
何度も廊下を曲がり、何度もドアを開けないと部屋までたどり着けない。

ケージの前には折りたたみ椅子が置いてあって、ゆっくり過ごせるようにしてくれている。
王様に声をかけると「なーーーっっっっ!」と鳴いて、
点滴のチューブを引っ張ったまま勝手に帰る準備を始める(=´▽`=)
しばらくすると、
担当の獣医師が昨夜の様態や本日の治療予定を説明しにやってくる。
これは、外来や治療の合間を縫って、毎日必ず来てくれる。
その間も王様は「なーっ、なーっ」と何か言い続けている。
「この子はけっこうおしゃべりですね」と笑われてしまった。
魔女は毎日面会に行ったが、飼い主さんが行けない日は電話で説明をしてくれるようだ。

入院中のネコたちは(二次医療センターなので)、それぞれに重い病気を抱えていた。

全身にリンパ腫が広がってしまった茶トラくん。
前庭障害(小脳梗塞)のメインクーン。
あとは詳しくはわからなかったが、圧倒的に泌尿器科の手術が多い。
王様のとなりのキジトラくんは、
マンションのベランダから落ちて下半身不随になり、
そのせいなのか泌尿器が感染症にかかり、
手術してはその部分が壊疽を起こすを繰り返して、3度も手術をしていた。
大抵の子が一週間ほどで退院していくのに、
キジトラくんは三週間も入院していると言っていた。



どの子の飼い主さんも、辛く切ない思いで面会に来ていたと思うが、
飼い主さんが来ていない子には、
「お母さんはまだですか?もうすぐ来るからね」と優しく声を掛けてあげる暖かい部屋だった。



そういえば、犬は小型犬なら入院室ではなく、ラウンジのソファで面会もできていた。
そこにいたマルチーズは偶然にも王様と同じ病気で、すでにステロイド治療を始めていた。
その日は検査の結果待ちでラウンジにいた。
入院一週間の予定だったが、ハンストを起こして4日で退院。
静岡から2時間かけて通っているとのことだった。
そんな話をしていたら、やはりラウンジにいたプードルの飼い主さんが、
「うちもハンストしたのよ」と話に加わった。

動物には人と人との距離を縮める不思議な力がある。

王様は先に退院してしまったけれど、
キジトラくんは無事退院できただろうか。


王様の治療代金

2009年11月15日 | ネコ日和
しぶとく続く吐き下痢の原因がわからなかったので、
王様は消化器系の検査を色々とした。

また、血液検査で白血球・赤血球・血小板のすべてがひどく低かったので、
顕微鏡レベルでウィルスの検査もした。
そして入院して骨髄穿刺。


入院5日で請求された金額が23万2千円。

このまま、こんな治療が続いたら魔女はどうなるのだろうかと不安がよぎったが、
王様の場合、その後に手術があるわけでもなかったので、
トータルで27万(通院3日、入院5日)ほどで済んだ。
魔女は他に交通費(タクシー代含む)9万がかかった。

でも、ペット保険で取り戻せた金額が6万8千円。
ありがたや。



JARMeCの料金は確かに高い。
設備、スタッフの数を考えたら当り前の金額だとは思うが、
やはり、高度医療を受けさせるには、ある程度の覚悟が必要なのかもしれない。
この病院でのアンケート結果を見たら、手術入院で45万位が多いようだった。
(最低1万の日帰りから、特別な医療・価格未定まで色々あるらしい)


勿論、
治療費なんか屁とも思わないリッチな飼い主さんもいたのだろうが、
ほとんどの飼い主は、
祈るような気持でセンターにたどり着いてしまった場合がほとんどだと思う。

治療代の心配をしつつも、わが子の病気は治したい・・・
心の中で葛藤を抱えつつ、診察を受けていた感じだった。


魔女はといえば、自分からこの病院を選んでしまったこともあり、
どうせ動き始めてしまった治療だから、
一生、納豆しかおかずがない生活をしてでもいけるところまでやってみようと
いつとはなしに開き直った決心が生まれていた。



ラウンジでお話したワンコの飼い主さんは多頭飼いで、
ほかの子が病気になった時もここまでできるかはわからないと言っていた。


入院室でとなりのケージにいたキジトラの飼い主さんと、
二子玉川からでなく、ひと駅先まで行って戻った方が
タクシー代は安くつくかもしれないとか、
いかにすれば経費を抑えられるか面会しながらお話したっけ。


で、明日は猫の入院室のお話。


魔女にとってのJARMeC

2009年11月14日 | ネコ日和
JARMeCは大学病院と違い、お休みがない。
土曜も日曜も祝日も診察をしてくれる。
だから、平日よりもむしろ土日にものすごく混んでいる。
かくいう魔女も、
シルバーウィーク予約が取れなかったらJARMeCに行くことはなかった。



一階ロビーには、
ワンコ9割ニャンコ1割くらいの診察待ちのペットとその家族がいた。
魔女は駐車場に札幌ナンバーの車を見つけた。
タクシーの運転手さんの話によると、九州から来ている飼い主さんもいたそうだ。
日本全国から、神奈川県の川崎へ高度医療を求めてやって来ている。


けれど、ざっと見渡したところ、
ひどく具合の悪そうな子は何頭もいなかった。
治療を重ねて、ほとんど治っていた子たちの通院だったかもしれない。
やたらと元気で、愛想をふりまく大型犬などもいて、
ロビーは想像していたほど暗い雰囲気ではなかった。

むしろ、ひどくやつれた顔色の悪い飼い主さんがいたりして(魔女もこのパターン)
ペットが大変な病気を抱えていることを思い起こさせた。




魔女の感想はと言えば、
大学病院並みの医療設備・技術もさることながら、
スタッフの言葉使いや態度に徹底した教育が感じられることに驚かされた。
まるで、動物病院を設備したホテルのような雰囲気さえ漂っていた。


高度医療センターに行きつくまでに、
おそらく飼い主はペットの病気と闘い、悩み、疲れ果てている。
その飼い主に対して、結果が良くても悪くても、
優しい選び抜かれた言葉使いで(それがプロのテクニックだったとしても)
対応してくれることは、魔女には本当にありがたいと感じた。


「この子は(王様のこと)まだ若いので、しっかりと原因をつきとめて、
 できる限りの治療をしましょう。
 今日は検査だけで10万は超えます」


初日にそう言われた時は、正直言って恐怖を感じた魔女だったけれど・・・(;^◇^;)ゝ


とうことで、明日はお金のお話。