ぴゅ～っ、しゅるしゅる～～っ

このところの寒気で、灼熱地獄の魔女宅にも火の気が欲しい日がやってきた。



むふふふ、
頑としてベッドで一緒に寝てくれない王様でも、
寒さに負けて潜り込んでくるかも・・・

病気をして、以前にも増して甘えっ子さんになったし♪



期待して魔女はストーブも点けずに頑張ったけれど、
王様は自分はもとより、魔女もベッドで寝ることが許せないらしい。

さむーい夜中に「にゃあごにゃあご」鳴いて魔女を起こす。
ベッドには近寄りもしない。


そーか、そーか、どうせ魔女の負けですよと
ストーブを点けてソファに寄りかかっていると夜が明けた。


そして、耳元に聞こえてくる音。


「ぴゅ～っ、しゅるしゅる～～っ」

ソファで眠る王様の寝息、いや、鼻息。
魔女を起こして大満足のご様子。


・・・・なんて勝手なんだ！可愛くなくちゃ許さない！

・・・ん？