雨が降り、人まで溶けそうだった猛暑が一休みした日。
網戸の小さな物影に気づいた魔女は、そっと椅子を用意して王様を導いた。
鳴き疲れたような蝉が一匹、休んでいた。
羽も欠け落ちて・・・命の限り夏を生き抜いた勇姿だ。
ガラス越しだから、怖がらせないように王様と遊んでもらう。
あ・・・行っちゃった
王様に遊ばれている時間はないらしい。
王様、一瞬の誘惑とときめきだった。
網戸の小さな物影に気づいた魔女は、そっと椅子を用意して王様を導いた。
鳴き疲れたような蝉が一匹、休んでいた。
羽も欠け落ちて・・・命の限り夏を生き抜いた勇姿だ。
ガラス越しだから、怖がらせないように王様と遊んでもらう。
あ・・・行っちゃった
王様に遊ばれている時間はないらしい。
王様、一瞬の誘惑とときめきだった。