サヨナラ ダンボールハウス４号

車に揺られ、高速道路を駆け抜けて1時間40分


新しいおうちでふたりは固まっていた。





魔女が埼玉に帰れば、やけに広く感じるパソコン部屋。

ふたりを保護した時からケージに入れていたボールが、コピー機の下から出てきた。
出かける直前まで太陽くんが転がしていたボールだった。



ふたりが走り回っていた場所に王様が寝そべり


小夜ちゃんが隠れていた押し入れに王様が潜り込んだ。


いないね、チビさん達。





何日か過ぎ、


また何日か過ぎて、


王様にもいつもの生活が戻った。


後ろめたくなくなった魔女は、王様が好き嫌いを言っても
「ならば、食わんでよろし」と突き放すようになった。

王様にとって、チビ達がいてくれて助かった唯一の点が、ワガママが通ることだったかな。





小夜ちゃんと太陽くんはめでたく東京(梅ちゃん先生の住んだ街)の子になった。

小夜ちゃんはくるみちゃんに


太陽くんはきなこちゃんになった。

くるみちゃんは余裕の甘えっ子で、夜にはお布団に潜り込んでくるそう(う、うらやましい・・・)


きなこちゃんはまだ多少ビビリんちょだけど、
遊びの勢いでタックルしてくる(アクシデントを装って甘えてるのさ♪)とのこと。

膝に乗るのは時間の問題かな。




正式譲渡決定
ふたりでずっとずっと幸せになるんだよ～！



魔女の暑い夏が終わった。
歯型まで愛おしかったダンボールハウス４号を捨てた。

ふたり一緒に

兄妹以外はみんな怖かった。


でも、ずっとふたりで支え合ってきた。



狭いケージもふたりでそれなりに楽しんだ。


でも、ここから出られないのかな・・と相談もした。



すっかりケージに慣れて、


フリーになってもふたりが楽しかった。



寝るときも一緒で、


遊びに熱が入りすぎても、


すぐ仲直り。



ここでの生活にすっかり慣れて、


一緒に暴れて、


暴れて・・・・・・・




きっとふたりなら、新しいお家にもすぐ慣れる。



今日、ふたり一緒に同じお家にトライアルにはいった。

頑張れ！

踊り明かそうか ９５日目

ネコ様の遊びはきりがない。
片方が疲れるともう片方が出陣してきて・・・なかなか終わることがない。


踊るように、はじけるように遊んだ後は、満足したように眠る。


うつらうつらしながら、


夜明けま～で～も～、踊りた～い～の～♪


楽しい夢を見てね。

今日も遊べや 94日目

秋の日差しに猫の影。


それを写す人の影。



夜は一段とはしゃぐふたり。



遊びをせんとや生まれけむ



太陽が水を飲みに出かけても、ひとりテンションの高い小夜ちん。



がぶがぶがぶ

名前と性格 93日目

小夜ちんは、夜な夜な「腹減ったのアリア」を歌い続け、魔女に保護された。


“小夜”というおとなしげな名前に似合わず、


明るい活発な女の子になった。


逆光に見える柔らかい面立ちと、


キュートな行動がミスマッチだ。




太陽は炎天下にひょいと顔を出した。


豪快な名前に似合わず、少し恐がりで、


優しく声をかけられるのを待つ子になった。


自慢のしっぽだけは豪快に長い。


気がつけば凛々しい横顔を持つ男の子だ。



ふたりに新しい名前がつくことになりそうだ。