漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

逃げろッ

2009年11月16日 | 事件
最近、
外人女性死体遺棄で手配されていた男が捕まりました。

逃走するまでは、「引きこもり状態」だったその男が、
逃亡中は、
真面目に建設会社で働き、
一年ほどの間に100万円ぐらいは残していたらしい、

と、云うニュースには、チョッと、考えさせるものがありました。

処で、同じ逃走でも、こちらは別の意味で考えさせるニュース。
  
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  手錠外し逃げた男 京都で逮捕
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愛媛県警の護送車で移送される途中、
手錠と腰縄を外し、車の窓から逃げ出した26才の男が京都で逮捕された。

愛媛県警は、交友関係などから、
京都方面に逃走したとの情報を入手、
捜査員約20人を派遣し、行方を追っていたが、

今月13日朝、
名神高速道路のパーキングエリア内で、容疑者と仲間の男が乗る車を発見、

車は、高速道から一般道へと逃げ出し、
次々と当て逃げ事故4件を繰り返しながら、約7キロを逃走、

最後は車を捨て、京都市の浄水施設に逃げ込み、
屋根へ上り尚も逃亡を謀ったが、
途中、スレート板を踏み破り、三mほど落下した処で取り押さえられた。

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まるで映画みたいに、派手な逃走劇ですが、

では、この男が、
何をしたかと云えば、
「友人を恐喝してバイクを奪った」と云うモノ。

そのバイクがどんな値打ちか知りませんが、
まぁ、常識的に考えて、それほどの罪になるとは思えない。

しかし、そうなると、
住所不定・26才・無職と云うこの男が、

地元の警官による何百人もの捜査網を掻い潜り京都にまで逃げ、
ついには、カーチェイス
追いかける刑事たちを振り切ろうと、
必死になって逃げ廻った理由が分からなくなる、と云うモノ。

怯えながら逃げ廻る生活を続けるぐらいなら、
サッサと刑に服して、
大手を振って大道を歩く方がサッパリする、と思うのが、一般人の感覚、

例え、手錠や腰縄がなくてもこの程度の罪なら逃げないのが普通です。

ただ、もしかしたら、ですが、

警備がゆるく、
しかも「手錠が、うまく外せた」ことで、

「逃げよう」と云う気が、猛烈に湧いてきて、あとは成り行き任せの逃亡劇だとしたら、

それはそれで、
人の、心理の綾の微妙さにまで、思い至る分けではありまするが。




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