漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

アメリカのジレンマ

2017年10月04日 | 事件
死者は最低でも59人、
負傷者は600人を超えそうな、ラスベガスの銃乱射事件。

臨時ニュースで飛び込んできた映像は衝撃的でした。

今の処、分かっている情報では、
犯人は単独犯、「偏屈で博打好きの大金持ち」だとか。

ただ、白人至上主義者でもなければ、
宗教的背景もなさそうで、

動機は今の処、謎でしかないのですが、
犯人の実弟が言う処によれば、

「自分たちの父は銀行強盗を繰り返し、
 逮捕された服役中に刑務所を脱走、十年ほど逃げ回っていた男」だそうで、

「反社会的精神病質と診断され」FBIの最重要指名手配人だったそうな。

父親がオカシイから、
息子が無差別殺戮を犯した、と単純に思い込むのも速断に過ぎるので、

続報を待つよりないが、

でもなんですね。

ラスベガスのある、
ネバダ州は全米でも銃の所持が簡単な処だそうですね。

警察への届け出もいらない。

日本人なら、「なんと愚かな」と思う処ですが、

この州、元々、開拓時代は、
金を掘り当てて一攫千金を夢見た流れ者も多く集まった地ですから、

「自分の命は自分で守る」という意識の強い、
つまり、むかし流行った西部劇の精神が濃厚な土地柄です。

いまアメリカには三億丁以上の銃が、
一般社会に行き渡ってるそうで、人口が三億あまりですから、

国民一人に一丁以上の普及率。

つまり五人家族なら五丁ある勘定。(・□・;)

こんな事件が相ついでも、
「銃規制の世論が、イマイチ盛り上がらない」のは、

いま、銃規制を強行しても、

銃を手放した「素直で善良な市民」が強盗に遭い、
「ギャングたちがはびこり、凶悪化する」と云う、構図になりかねない、からだそうです。

「なんと愚かな」とは、
アメリカ人たちも思ってるのでしょうが、

現実には、そう簡単に解決のつく問題ではなさそうです。







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