漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

アメ玉を ロレロレ 

2019年10月11日 | 食べもの
きのう、
もらい物の のど飴を一つ、

口の中に放り込みましてね。

ロレロレしてたんですわ。

あ、
「ロレロレ」は、

アメ玉をなめながら、
舌の上でころがしている状態の表現。

まぁ、一種のオノマトペ、
擬声語だと思うんですが、擬態語と云うべきかもしれない。

コレ、上方落語、
「初天神」の中にある表現なんですね。

縁日に出かけた父親が、
息子にねだられ、仕方なくアメ玉を買ってやる場面。

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さぁ寅公、口開け。

いや、放り込んだるさかい、口開けっちゅうねや、

えぇか、イヨッと・・・、

言ぅとくぞ、噛んだらあかんぞ、
噛みやがったらどつくぞ。

飴といぅのは噛むもんやない、
口の中でロレロレロレロレさしてな、

甘い汁が出てきたらそれ吸ぅてたらえぇねん。

飴といぅもの
は噛むもんやないねん、

賢い子は皆 飴を噛まんね。

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要するに、
安いアメ玉ひとつで、子どもの口封じをはかる分けです。(笑)

「ロレロレ」って、
中々うまい表現だと思いませんか。

口の中にアメ玉がなくても、
「ロレロレ」と言うだけで、口の中がその形になる。

きのうの午後、
口の中でのど飴を転がしながら、

「ロレロレ」とは、
実に うまい表現だなぁ と、ひとり感心してました。 (笑)





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