漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

暗い歌をたっぷり聞いてうっとり

2018年07月17日 | はやり歌 文芸 漫画
先日の、
オールスターの第二戦があった日、

BSに、
『名歌復活!~弾き語り 昭和のメロディー~』と云う番組がありましてね。

出演者に山崎ハコの名前があったんですよ。

で、オールスターと二股かけながら見てたら、
この歌番組がなかなかいいんです。

最近のテレビによくある
「カラオケでプロ歌手が歌う」番組じゃなくて、

ギターやピアノの「弾き語り」と云うのがいいですね。

スタジオにバンドを入れるような豪華さはなく、
カネもかかってないけど、

一応、シンプルでも、“生伴奏”ですからね。

でも、なぜ
「弾き語り」って言うんでしょうね。

どう見てもアレ、「弾き歌い」ですよね。 (笑)

で、そのハコさん、
よく知られた「織江の歌」のあと、「ざんげの値打ちもない」。

この歌は、作詞の阿久悠が、
まだクラブ歌手だった北原ミレイに贈ったもので、

最初、五番まであったんですが、
「大人の配慮」により、

四番がカットされ、
それがヒットしたため、その形がスタンダードとなった、

しかしこの日は、カットされた四番を復活させた完全版。

「十四で男に抱かれて」とうたう少女が、
「十九で憎い男を待つ」、細いナイフを光らせて。

そして問題の四番では、
「鉄の格子越しに月を見上げている」と云う筋立て。

阿久悠さん初期の傑作です。

ハコさんに続いて歌ったのが、門倉有希、

これどう見ても、
歌を聞きながら陰気になるのは確実、と云う並び。 (笑)

だれかが言ってました、
いまの子どもたちは、

いつも元気な
アニメソングで育つようになって、

それから短調の歌は はやりにくくなった。

だから彼らが、
もうイイ大人の中年になっても暗い歌ははやらない。

その、近ごろはやらぬ暗い歌をたっぷり聞いて、

「うっとり」していた
オールスターの夜のワタクシメでした。 (笑)



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