漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

死刑執行

2018年07月27日 | 事件
きのうの昼かな、
テレビに「残るオウム死刑囚の刑を執行」と云うテロップが出ました。

先日の執行に続く大量執行、
前回の時、もっと世間が騒ぐか、と思えばそうでもなかった。

死刑に批判的な新聞も、ワリと静かだった。

ほんらい「死刑制度」については、
死刑判決や刑の執行があった時に、

興奮して論ずべきものではなく、

そう云う事のない平時、
つまり、冷静に議論できる時にすべきことですから、

当然と言えば当然の反応ですけどね。

オウム死刑囚の年齢を見ると、
50代、60代、と みな若いですね。

ただ、坂本弁護士一家が、
オウム信者によって惨殺されたのが30年ほど前、

坂本さんが33歳、奥さんが27歳、
お子さんの龍彦ちゃんに至っては、生後一年と二カ月。

当時は死刑囚らも20代、30代ですから、
坂本さん一家に比べれば、彼らはずいぶん「長生き」しました。

女性である上川法相が、
「良く決断したな」と云う声もあるそうですが、

法務大臣を引き受けた時に、
この日のあることは覚悟していたのでしょう。

信者らからの襲撃に備え、
大臣への警備は倍増しているそうで、

「警備は一生続ける必要がある」と云う意見もあるそうです。

もちろん、大臣も相当な覚悟だったとは思いますが、
刑を執行した現場の職員も心理定期にも相当な負担だったと思います。

例え死刑囚とはいえ、
個人的には無関係な相手の命を奪うのですから、

気分の軽かろうはずはない。

きょうの新聞に、
元最高裁の判事だという方がちょっと書いてましたが、

警察にもマスコミにも、
「オウムは危険な団体だ」と早くから気付きながら、

「宗教弾圧」と云う批判を恐れて、
腰の引けている処があったのではないか、

それが被害を拡大させたのではないか、として、

宗教団体に限らず、
特定の組織や団体を

タブー視することの危険を指摘してましたが、

これはなかなか難しい問題ですね。


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【タブー】taboo/tabu
《(ポリネシア)tapu(はっきり印をつけられた、の意)から》

1 聖と俗、清浄と不浄、異常と正常とを区別し、
、両者の接近・接触を禁止し、これを犯すと超自然的制裁が加えられるとする観念・風習。

  また、禁止された事物や言動。
  未開社会に広くみられる。禁忌。禁制。

2 ある集団の中で、言ったり、したりしてはならないこと。
  法度 (はっと) 。






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