台風が来ると、
必ず、と言っていいほど、
「農家のオジイサンが用水路で流され死亡」と云う記事が出る。
田んぼの具合が気になって見に行ったんだろうけど、
見たからって、どうなるモンでもなし、
危ないだけなのに、と、シロウトは思うのだが、
年々繰り返されるから、
何十年も百姓を続けた人でないと分からないことで、
他人が、とやかく云うことではないのだろう。
画面が切り替わると、
賢そうなお嬢さんが、ヘルメットを押さえながら、
「雨と強風はますます強くなってきました」、なんてやっている。
これも馴染みの風景、
立派な大学を出て、首尾よくテレビ局に就職できたのだから、
「危険をおかすことはないのに」、と思うが、
これも、テレビ局としては、
エアコンのよく利いたビルの一室から、
では臨場感の不足、
と云うテレビ局の都合なのだろう。
もっとも、
こちらの方は、
「強風に吹かれて死亡」と云うニュースは聞かないから、
きっと、安全確認は怠りないのだろう。
熱心な篤農家のオジイサンたちよ、
テレビ局を見習って、
「危なそうに見えて実は安全」を第一に、
そして、ホントに危険なことは、
出入りの下請け業者にやらせましょうね。