漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

田中邦衛と云う個性

2021年04月03日 | テレビ 映画 演芸

新聞の一面に、
大きく田中邦衛さんの訃報が出ている。

私が田中さんを見た最初は、
俳優座の制作した時代劇映画だったと思うのですが良く分からない。

この映画、
内容は忘れてしまったが、

垂れ目に唇の突き出たようなその風貌
それに独特のセリフ回しと発声もあいまって、

脇役だった田中さんの印象だけが強く残っている。

あのキャラクターは強烈で、
クロサワ映画の「椿三十郎」でも、

若侍たち十人ほどが、
間の抜けた顔で床下から一斉に顔を出す場面、

セリフもなく、
加山雄三さんなど人気役者も多いのに、

なぜか私には田中さんだけが目立った。

その個性は、
テレビドラマ「北の国から」で花開いた感があり、

この人の代表作となった。

その娘さんは、
東大を出てNHKに入りエリートコース、だそうだから、

家庭的にも成功者、
画面から受けるイメージとはちょっと違うが、

きっと幸せな人生だったのだと思う。

 

 


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