中国の体操選手たちを見ていて思ったのですが、
アゴの細い選手たちが増えましたね。
以前は、もっとエラの張った、
共産党を支えるにふさわしい労働者顔が多かったように思うのですが。
これ、いわゆる「殿様顔」。
墓の移転などで江戸時代の殿様の遺骨を調べる機会があると、
おしなべて、殿様のアゴは細くてとがってる。
つまり、子供のころからやわらかい物ばかり食べていて、
アゴをあまり動かす必要の無かった人の骨格でアゴの骨が発達していない。
考えてみれば昔の日本人もそうでしたね、
東京オリンピックのころまでは、
アゴの発達した庶民顔が多かったと思うのですが、
それが殿様顔が増えて行くのは、
高度成長も一段落した昭和の40年代ごろからかな。
食べる物が余り噛まなくても良い、
やわらかい肉や品種改良で甘くてやわらかい野菜が増えたころから。
そのころから子供たちのアゴがとがって細くなりだした。
高橋英樹さんと木村拓也さんのアゴを比べてもらえばわかり易いかな。
尤も英樹さんよりもっと前、
私たちの世代のスター、
片岡千恵蔵や市川右太右衛門はもっと豪快なアゴだった。
アゴは時代を映す。 (笑)
おそらく、中国でも、
咀嚼に苦労しない食べ物が増えたのでしょうね。
それと、一人っ子政策の徹底で、
今はほとんどの選手が一人っ子だろうから、大事にされてることもあるのかな。
まぁ、日本人も中国人も、
昔のように、残り物や冷えて固くなったモノを食べる必要がなくなったと云う事なのでしょう。