子供の頃 私は 近所でも有名な 昆虫好きだったので ファーブル君 と呼ばれていました。
夏になると カブト虫やクワガタ虫を捕まえて 沢山の昆虫を飼っていました。
三十年前には とても 捕まえることの難しかったオオクワガタを何匹も捕まえて 得意になっていました。
ある日 いつものように クワガタやザリガニを捕まえて 家に帰ると
父親から 「八月になったら生き物を獲ってはいけないよ。」 と言われました。
「え~ なんで~。」 と父に聞くと
「8月はお盆の月で ご先祖様達が 動物や昆虫の背中に乗って お家に帰って来るので 生き物を大切にしなければいけないよ。」 と教わりました。
今になって思うと お盆の時期に 殺生をしてはいけないと 教えてくれていたのだと思います。
昆虫を捕まえて その生態を学ぶ事は勉強になり とても大切な事ですが 生き物の命を尊く思う気持ち 生命を大切に思う心も 命を知る大切な事だと感じます。
私達は 健康に暮らしていく為に 動物や野菜の尊い命をいただいています。
また それらの命をいただいて 生きている事も現実です。
責めてこれから迎える 8月13日から16日までのお盆は 生きとし生けるものすべてに 感謝をしてみてはいかがでしょうか。
ご飯を食べる時の “いただきます” は命をいただく “いただきます” です。
私達は 多くの命をいただいて 生きています。
感謝の心を忘れずに・・・
合掌 栄久山 妙善寺