栄久山妙善寺おしょうのつぶやきブログ

山梨県富士川町の栄久山妙善寺は身延山久遠寺を総本山とし永代供養・水子供養・祈祷・相談占い等を行う寺院の住職です。

心の灯

2020年11月26日 | おしょうのつぶやき
むかしむかし ある村へお釈迦さまがお説法に出かけた時のお話です。

ありがたいお釈迦さまが村へこられるということで 朝から村中が大騒ぎでした。

そこで一人の村人が 少しでも他の家よりも目立つように 油を買い求め、家の玄関に火をともしました。

それを見ていた村人たちは 負けてはいられないと 少しでも大きな火をともそうと競いあいました。

ところが 一人のおばあさんは お金が無く 油を買うことが出来ません。

それでもおばあさんは お釈迦さまと会いたい一心で  大切な自分の髪を切り 油屋さんへ持って行きました。

白髪交じりの髪の毛では とてもお金になりませんが 心をうたれた油屋さんは おばあさんに 少しの油をわけてくれました。

おばあさんは 喜んで村へ帰り 油に火をともしました。

しかし あたりを見渡すと 大きな大きな灯(ともしび)が光り輝き おばあさんの小さな灯は まったく目立ちませんでした。

それでもおばあさんは 小さな灯の前で お釈迦さまが来られるのを 楽しみに 一生懸命手を合わせて祈っていました。

その時突然 激しい風が吹きました。

びっくりしてあたりを見ると  村人たちの大きな灯は消え 村は 真っ暗になってしまいました。

ところが 不思議な事に おばあさんの小さな火の灯だけは 激しい風にも消る事はありませんでした。

お釈迦さまは おばあさんの小さな灯を目印に 村にたどり着くことができました。

村人たちに お釈迦様は
「見栄や見せかけは 長くは続かないもの 一方 真から願う素直な心は 永遠に光り輝き 正しい道を照らし続けるもの。」 と教えてくれました。

私達の人生も同じ事ですよね。

見栄や 執着に 惑わされることなく 素直な心で人生を歩まなければいけません。

おばあさんの 心のこもった 小さな強い灯のように。

    合掌   栄久山  妙善寺

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お釈迦様の教え

2020年11月14日 | おしょうのつぶやき

仏教は お釈迦様の教えです。


お釈迦様の教えと聞くと 何だか難しそうだなと 思いますよね。


勿論専門的に 仏教学を学ぶと 難しいし奥の深い教えです。


しかしお釈迦様は 一人一人に合わせて 誰にでも分かりやすく 教えを説いています。


お釈迦様の教えに このような教えが有ります。


幸せな人生を 歩みたいならば


妬んではいけない 僻んではいけない 怨んではいけない 怒ってはいけない 怠けてはいけない


正直でいる事 笑顔でいる事 優しく思いやりの心でいる事 毎日を頑張っている事 感謝の心が有る事


簡単に聞こえますが とても難しい教えです。


しかし これが出来れば この心が有れば 私達は必ず幸せになれます。


怠けたり 愚痴を言ったりする事は 簡単な事ですが


それらを繰り返していても 自分が苦しくなるだけです。


それよりも 楽しく明るく 光り輝く人生を いつも笑顔で歩んで行きましょう。


お釈迦様の教えを大切に。


       合掌    栄久山 妙善寺


 


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感謝してますか。

2020年11月01日 | 
ある日一休さんが 将軍様に呼ばれました。

将軍様は 「一休は 悩み事を解決する 日本一のとんち者と 聞いている。 私は今、日本一美味しいご飯を 食べたくて悩んでいる。」と 言いました。

それを聞いた 一休さんは 「それは 簡単な事です。 私にお任せ下さい。」と 答え

将軍様をお寺に招きました。

そして 「このお寺では 毎日、日本一のご飯を食べています。ですがそれを 食べるには将軍様でも条件があります。」 と 言い将軍様に お寺の掃除をしてもらいました。 

半日たって 将軍様は 「一休まだか?」 と言いましたが 

夕暮れになり 掃除に疲れ果てた将軍様に ようやく 日本一のご飯が 出されました。

腹ペコの将軍様は 夢中でご飯を食べました。

「美味しい! これは何という料理だ。」と 尋ねる将軍様に 

一休さんは 「はい。 ただ普通のご飯と漬物 それにお味噌汁でございます。」と 答えました。

不安や心配で 悩んでるあなた 

よーく 考えて下さい。

普通と思っている事が どれだけ幸せなのかを

あたりまえの事 本当は一番幸せな事ですね。

あたりまえの毎日に 感謝です。

         合掌     栄久山 妙善寺

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