昔々の あるお正月でのお話です。
豊臣秀吉が 新年の祝いのお膳に手を伸ばした時 なんと お箸が片方しかありませんでした。
秀吉は 「新年早々 縁起が悪い!!」と 怒りだしました。
すると 家来が 「いやぁ~ これは縁起が良い 新年早々 お箸が片方しか無いとは 片っぱし(片はし)から天下を おとりになりますぞ。」 と 言いました。
それを 聞いた秀吉は 「なるほど 縁起の良い考え方だ。」 と 喜んだそうです。
私達の人生も 嫌だなぁ~と思う事や 縁起が悪いなぁ~ などと思ってしまう事があります。
そんな時にこそ 〝あぁ~これは 気をつけなさいよと 神様が 教えてくれているのかもしれない。 これぐらいで すんで良かった。 ご先祖様が守ってくれたのかもしれない。〟と 感謝の気持ちを持って 良い方へ考えなければいけません。
何があっても どんな時でも 常に前向きに 良い方へ良い方へ 考えている人には 必ず神様・仏様は 手を差し伸べて 吉運を授けてくれます。
心掛け次第で 凶も吉に変えられるものです。
〝災い転じて 福となす〟
不思議な事ですが これは本当ですよ!!
合掌 栄久山 妙善寺
苦難去る (南天の木にのった九難猿)
掃除をしていると 「わぁぉ~」 見なかった事にしよう と思ってしまう場所を 見つけた事ありませんか?
でも ダメダメ そういう場所を 一生懸命 綺麗にするのが 掃除ですよね。
トイレや部屋の掃除を毎日していると ここはこうするともっと綺麗になる
これは ここにあるともっと便利だとか
これは要らないなど なんかこう~ コツというか 掃除のいろはと言うか?・・・
毎日 一生懸命 掃除する人にしかわからない事が わかってきます。
もし 掃除をしなければ 先生に怒られるから 会社の上司に怒られるから 旦那さんに注意されるから などという気持ちで掃除をしていれば 形だけの掃除となって 「見なかった事にしよ。」 と思う 掃除の仕方になってしまう事でしょう。
人生は 掃除の心構えと一緒で 毎日コツコツと あの人の笑顔が見たい あの人の役に立ちたい と思って行動していれば 見えない所の心に ほこりがたまらないはずです。
日常生活の中で きちんと整理整頓が出来る人は 正しい心の整理整頓が出来るはずです。
あなたの心のほこり それ本当に必要ですか?
悲しくなったり 心が重くなった時は 思い切って 心の大掃除をしてみては・・・
合掌 栄久山 妙善寺
私は子供の頃 よく川に遊びに行っては 石を投げて遊んでいました。
浅い川に 石を投げると 〝ポチャ〟と 音がするので 楽しくて 何度も 何度も石を 投げ込みました。
深い川に 石を投げると 音もなく静かに石が 沈んでいくので 「あぁ~ここは 深いなぁ~」と 少し怖さを感じたのを 覚えています。
私達の人生も 同じ事なのでは ないでしょうか・・・?
時として 石を投げ込まれて 心の音を 〝ポチャ〟と鳴らして 慌てるのではなく 多少の事では 動じない深い心をもって対応しなければ いけないのでは ないでしょうか
それにはまず いつも自分に正直で 素直な心でいなければ いけませんよね
簡単のようで とても難しい事ですが それが人生の修行です。
そしてその修行を 悟れるからこそ 神様・仏様は 私達にこの世に 命を授けてくれるのです。
深い川底のような 深い心 何があってもけっして ぶれない強い信念を 大切に・・・
合掌 栄久山 妙善寺