明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

菩提樹満開・・・先客万来

2012-06-23 21:30:51 | Weblog
自坊の菩提樹の花が満開。そして、甘い香りが境内を漂っています。
写真 満開の小さな菩提樹の花

自坊の菩提樹の樹齢は、記録によれば160歳の筈。しかし、最近まで鳴かず飛ばず。つまり、花は咲かず、香りもなし。平成16年になり突然に開花。理由は、不明ですが地球温暖化の影響で気温が高くなり、開花の条件が整ったのではと考えています。
今日(6月23日)は土曜日で休日。見学の皆さんが遠近各地から。下の写真のご夫婦は、久居市からの見学。2時間かけて来られました。2年ぶりの見学です。実は昨年、ご主人が重い病気に。励ましのお手紙を書いた事もあります。もう一度、菩提樹の花を見学したいと念じられ、見事に病魔を克服。念願適い、ご夫婦で今日の見学。本当によかったですね。奥様曰く、「主人は、仏様に手を合わせた事はない人でした。菩提樹という不思議なご縁で、こうしてお寺にお参りする事を本当に嬉しく思います」と話されていました。

写真は、北勢町から来られたグループの皆さん。何とか、この甘い香りを持って帰れないかと思案。結局、菩提樹の花が落下する頃に再度来寺。「落下した花を瓶詰めしよう」との結論に。私もそれが一番の方法と思います。修復された本堂も案内。充実した本堂の耐震施設の規模に大変驚かれていました。

最後に紹介しますのは、女性グループの皆さん。お一人は、3年連続の見学。私も、いつもお世話になっている方です。

この方から、先ほどお礼のメールをいただきました。そのメールの一部を紹介。「菩提樹の甘い香りは、はるか昔にお釈迦様も同じように楽しまれていたと思い、本当にあり難いことだと感謝しています」とお友達からメールがあったと書かれてありました。
そうなのです。菩提樹の菩提樹たる由縁は、2600年昔にお釈迦様が絶対不変の真理を悟られ、仏陀(ぶつだ)釈尊(しゃくそん)になられた時、お釈迦様は菩提樹と後に名づけられた木の下で禅定(ぜんじょう=心を研ぎ澄ます修行)による瞑想に入られ、「縁起(えんぎ)の法」を悟られと言われています。12月8日、明星(みょうじょう)輝く時でありました。この「悟り」を「菩提」とも呼びます。これにより、そばに存在した木を「菩提樹」と呼ぶようになったのです。ですから、菩提樹の花が咲く時季であれば、お釈迦様もこの甘い香りを胸一杯に吸われた筈なのです。菩提樹の甘い香りが、お釈迦様をして悟りの道に至らしめたかも知れません。私達は、2600年の時空を超えて菩提樹の甘い香りを通じて、まさにお釈迦様と対面している事になるのです。






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