何が「こわい」の？

シュン君はお散歩が大好きです。

時間のある午前中は１、２時間かけてじっくり歩いて回って家に帰ってくるので、シュン君も満足して家に帰ることが出来ます。

でも、夕方にちょっとお散歩、というのが難しい。
いったん外に出るといつものように色々見て回れるもんだと思っているから、３０分ほどで家に帰るということに納得できない。

帰るよ、と言っても「いやだ、まだ歩く」、とごねるのでどうしたもんかと・・・。

夕方なので「街灯がついたら帰ろうね」でしばらくは納得していたのですが、それもきかなくなってきて、ついに「暗くなったら、『こわ～い』が来るんだよ。だから、暗くなる前に帰ろう」と脅しを使ってしまいました。

そうしたら、これがテキメン。シュン君、真顔になって「おうちかえる」とまっすぐ家に帰るではありませんか。

次の夕方のお散歩でも「暗くなっちゃうよ、『こわ～い』が来るよ」と言うとすぐに帰途に就く。
また次では「暗くなっちゃうよ」だけで家に帰るように。

シュン君の中で、『こわ～い』とはどんな存在なんでしょう？大好きなお散歩も諦められるくらいの影響力を持つ『こわ～い』って？
まだお化けの話もしていないし、怖い存在ってないと思うんだけどなあ。
本当は、怖い何かで脅すのは可哀そうだからあまりしたくなかったんだけど。
シュン君の中で「暗い」＝「こわい」になっているみたいです。

今では、「帰ろうか」と言うと「暗くなってきたよ。明日、天気になったらまた行こうな」と言って素直に帰るようになりました。

そうそう、シュン君の中ではお外が明るくなることが「天気になる」ということなんです。