比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
写真、文章のリンク自由。

古都鎌倉・・・ある老婦人とのお別れ

2014-06-01 | 道をゆく 関東
5月21日、古都鎌倉を尋ねました。 
もう何十年もお世話になった老婦人とのお別れです。
1920年(大正9年)東京赤羽生まれ、享年95歳。まさに激動のほぼ1世紀を生きたかたでした。

老婦人・・・私の父の姉の子のお嫁さん・・・従弟は信州から上京して会社勤め、その会社の先輩の妹さんをお嫁さんに。太平洋戦争のさ中です。商社マンだった従弟は軍属としてタイに赴任、信州の主人の実家に疎開、東京生まれの教養ある若い美しいお嫁さんがたった一人で田舎へ、一挙一動が人目にさらされていたような気がしたでしょうね。やがて敗戦、ご主人がタイから帰国、その後、フィリピンに赴任、そしてヨーロッパへ赴任。商社員の妻として留守宅を守る人生の人のようでした。

2008年4月撮影・・・古都鎌倉、寿福寺・・・いちばん好きな鎌倉の空気です。

この写真は前に夫人に会いに訪れたとき途中で写した鎌倉の風景です。もう6年前になるのですね。
あの時、夫人と話したこと・・・ご主人の会社の社員は各地に輸送船に載って赴任、御主人の乗ったタイへの輸送船は無事でしたが、ビルマ、ベトナムへの輸送船で潜水艦攻撃によって沈められ帰らぬ人になった同僚がいて・・・ご主人は「戦争は絶対ダメだ」だといっていた・・・という話を聞かされました。

会うときはいつも一期一会ですがまたお会いしたかったです。

月がかわりました。喪に服してたというわけじゃありませんが、少し落ち込んでブログを休んでいました。